カキドオシ酒
カキドオシ酒
カキドオシ(秩父の渓にて)

 身近にあって美しいものは、たくさんありますが、カキドオシは、その最たるものだと思います。

 早春の畑といわず、渓流といわず、いたるところに生えてきて、繊細で美しい花を咲かせます。
 畑の雑草は、むしらなくてはなりませんが、カキドオシをむしると、上質のミントふうの香りが立ちます。
 フレッシュハーブティーでも飲めそうですが、これをハーブ酒にすると、どうなるか。

 半年ほどの熟成で、色は澄んだ琥珀色になりました。
 ミントの香りは、そのまま。

 味は、かなり強い薬草臭があり、あまりおいしいとは、言えない感じ。
 以前作った、レモンバーム酒も、味は今ひとつでした。

 まあでも、体にはいいような気がします。

作り方

 道ばたなどにもよく生えていますが、除草剤が撒いてありそうな畑のそばや、犬が散歩していそうなところのなどは、避けます。
 摘んできたら、さっと水洗いします。

 洗ったら、平ざるにのせて、乾燥させます。
 にわか雨が心配なので、わたしは締め切った自動車の中に入れて、乾燥させています。
 これだと、すぐに脱水状態になります。

 一週間以内に茎葉を引き上げ、よく濾して保存します。
 飲むには半年くらい熟成させた方がいいでしょう。