ニンジンは、生育初期がややむずかしい。
まずは、発芽させなければならない。
土かけが厚いと芽が出ないので、土はごく薄くかけ、なおかつ、乾燥させないように注意する。
といっても、あまりたびたび灌水すると、土が固まって発芽しないから、水のやり過ぎもよくない。
わらなどかけておくのが、最も無難だ。
早春だとトンネル栽培になる。
発芽は遅いが、あきらめた頃には芽が出てくる。
春の場合は、その後どんどん成長する。
3月下旬以降になれば、路地にまくことができる。
秋ニンジンは7月初旬ころにまく。
発芽すれば、しばらく潅水を欠かさないよう、注意する。
育ち始めれば、あとは大体、放置しても大丈夫である。
初期の作業で大事なのは、間引きである。
株間が詰まっていると、根の太りが悪い。
秋ニンジンの種まき期間はフレキシブルだが、遅くとも9月上旬にはまかないと、根が太る前に霜が降りて、成長が止まる。
穴あきマルチを使うと管理しやすいが、暑い時に蒸れて、枯損することがある。
2010年の猛暑では、ほとんどの株が枯れてしまった。
秋にキアゲハがつくが、丸坊主になることもないので、あまり気にしていない。
石が多いので、また根になることも多いが、味に変わりはない。
一般的な品種でよくできる。
2010年春に作った紫ニンジンは根がまったく太らず、不良品もいいところだった。
同じく夏に作った白ニンジンのスノースティックは、枯れたのも多かったが、生き残った分はよくできた。
イエロースティックも、たいへんよく太った。
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