そら豆は、冬越し野菜である。
11月初旬ころに、畑に直接種をまく。
お歯黒を下にして、豆の尻を少し露出させる。
当地くらい寒いと、冬の防寒をした方がよいので、マルチを敷くか、寒冷紗をかける。またはその両方を施す。
成否を分ける第一のポイントは、冬の気温である。
暖冬の年は、春までは、ほぼ大丈夫だ。
種まきが早すぎて、苗が大きくなってしまうと、厳寒期に、冬の霜にやられる。
晩秋に根をしっかり張らせて、小さくて体力のある苗を作っておくことが、ポイントになる。
冬越しに成功すれば、次の問題は、アブラムシ対策である。
アブラムシが出なければ問題ないが、なかなかそんなわけにはいかない。
出てしまったアブラムシを放置すれば、次々に伝染して、結実しなくなる。
ここは薬剤を使うしかないと思われる。
使うなら、なるべく早期にアブラムシを全滅させ、収穫期には薬剤の成分が消えるようなタイミングで使う。
寒さとアブラムシを乗り切れば、3月以降元気に伸びだして、つぼみが見えてくる。
株がでかくなると倒伏するので、早めに支柱を立てたほうがよい。
根ぎわから茎がたくさん立ってくるが、この時、ひと株4本くらいに剪定する。
花がついてると惜しいような気もするが、大きな種実をたくさん採るには、余計な花は咲かせないほうがよい。
実が太り始めれば、茎の上部も、切り捨てる。
茎の上部の花は、どうせろくな実にならないから、早めに捨てて、株が子実の充実に集中できるようにする。
果物でいう、摘果と同じである。
結果的には、そのほうが大きな種実をたくさん収穫することができる。
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