ネギ

 ネギは例年、春まきで作る。
 早春に播種して、収穫は、晩秋以降だ。
 これは、圃場の有効利用のため。
 厳冬期に新鮮な状態で食べられる野菜は、ネギだけだ。

 播種後しばらく、保湿のために、発芽まで、新聞紙か稲わら、もしくは籾殻で覆う。

種をまいたところ 2001/3/27
発芽した 2001/4/22
苗の植えつけ1 2001/6/16
苗の植えつけ2 2012/7/6
苗の植えつけ3 2013/4/6

 発芽したら、除草の際に、少し追肥して、苗を育てる。
 苗の植えつけは、ジャガイモが終わってからその跡地を使う。
 ちょうど梅雨のさなかになる。

 植えつけのときには、畑は耕さないことが多い。
 深めの植え穴を掘り、苗を並べて、少しだけ土をかける。

 穴は、落ち葉か、稲わらでふさぐ。
 この落ち葉(もしくは稲わら)は、防乾にも役立つし、肥料にもなる。
 落ち葉の上から、石灰と熔リンを少し振りまくこともある。

 秋になると、だんだん伸びて来るので、鶏糞をばらまいて、土をかける。
 うねの幅が狭いと、土寄せがやりにくいので、植えつけのときにうね幅を多少広めにとっておいた方がよい。

 土寄せは、少しずつ、月に一度くらいのペースでおこなう。
 一度にあまり多くかけない。
 年末ごろには土が凍り始めるので、そうなる直前に、たっぷりと土をかけてやる。

 これで完成。(もちろん、完成前でも食べられる)
 あとは春まで、掘り食べるだけ。

 ネギ坊主を放置すれば種が採れると思うが、播種期には間に合わない。

 石倉という品種をまくことが多いが、赤ひげとか下仁田を作ったこともある。
 石倉は、硬いが太く長くなるので、とてもよい。
 一文字黒昇とか松本一本太なども同様の太ネギだ。
 赤ひげは茨城のネギで、分けつするからあまり太くならないが、たいへん柔らかい。なお、赤いのは皮の部分だけで、食べるところは白い。
 下仁田は群馬の有名なネギで、柔らかくたいへん美味。ただ短いので、あまりたくさんは食べられない。

 宮ネギは、下仁田と似たネギだが、秋まきで作るのが基本らしい。
 9月25日にまいて、おおむねうまく発芽・越冬した。

ぐんぐん伸びる 2001/9/24
完成 2002/1/8
収穫(石倉) 2001/12/31
収穫(赤ひげ) 2003/12/28
松本一本太 2012/12/8(大きな写真)
宮ネギ(秋まき) 2012/12/8
宮ネギ苗(大きな写真) 2016/3/6
収穫(下仁田) 2006/3/11
ネギ坊主 2002/3/23
収穫(松本一本太) 2013/3/2