東北や中部地方の森林限界付近に、ハマナスそっくりの鮮やかなピンク色の花を咲かせるのは、タカネバラだ。 ハイマツ帯に咲く花の中では、とても目立つ方だ。
秋になると、赤い実をつける。 それほど大きな群落を作るわけでないので、実は少ししかとれない。
それを丹念に摘んで、酒に漬ける。 色は輝く黄金色。 上品だが強い甘みとバラの香りが溶けあって、リキュールとしてはハイクラスの酒になった。