トチバニンジン酒
トチバニンジンの花
トチバニンジンの実
トチバニンジン酒

 あまりよく見るわけではありませんが、あちこちの山で、トチバニンジンを見かけることがあります。
 群生していることはなくて、ぽつん、ぽつんと生えています。

 初夏に咲く花は、白くて小さな花。
 ちょっと気をつけて歩く人でないと、意識することはないでしょう。
 秋には、これまた小さな、赤と黒のツートンカラーの実ができます。

 この実を、丹念に摘んで、グラス一杯分のトチバニンジン酒を作りました。

 色は赤みの強い琥珀色。
 かなり強い薬臭があります。
 口に含むと、どこか記憶にある薬酒の香り。
 ちょうど養命酒から、甘みをぬいたような感じ。
 とてもからだによさそうです。

 この実は、ブナ林できのこ探しをしていたときに、見つけました。
 この日は、ろくにきのこが見つかりませんでした。
 トチバニンジンを摘んでいたら、ネマガリタケのヤブから、いきなり人間が飛びだしてきて、たまげたのでした。