サルトリイバラ酒 |
ひさびさに新しい果実酒を試飲した。 今日あけたのは、一年寝かせたサルトリイバラの酒。
サルトリイバラは、ユリ科のツル植物。
どういうわけか、花は見た記憶がない。
バラ科でないのにバラの名前がつくのは、棘があるからだろう。
サルトリイバラの実が映えるのは、初冬。
このサルトリイバラは、北秩父のとある廃道を歩いていて、見つけたもの。 そんな山行でも、ビニール袋に少しのサルトリイバラをいただければ、充実感が残る。 これをすぐにホワイトリカーに漬けこみ、エキスが浸出しきったところで果実を引き上げ、一年経つまで熟成させた。
漬けこみ当初は真っ赤だったが、熟成とともに色が褪せ、やや赤みのかかった褐色の酒に仕上がった。 小さなグラス一杯のリキュールが、冬枯れの小径を思い出させてくれた。 |