ミネザクラ酒 |
初夏の尾根で、淡いピンクの、やや控えめな感じの花をつけるのは、ミネザクラ。
ミネザクラの実は、赤くなったかと思うと、黒くなって熟す。
なまで口に入れるとまずいが、ある日男体山でミネザクラを摘もうとしていたら、サルに睨まれた。 この実を少し摘んで、強壮ドリンクのビンに一本ほどの果実酒を作った。 これは、今年の夏、北那須の流石山に登ったときに摘んだもの。
音金からの登山道はほとんど廃道化していて、ひどいヤブに埋もれていた。 エキスが浸出し始めたころは、美しい真紅の酒だったが、早くも褪色し始め、紅褐色というような色あいになった。
味は、予想したとおり、酸味と苦味・クマリン臭が強く、果実酒らしい冴えた味。 |