ハナイカダ酒
ハナイカダ
ハナイカダ酒

 ハナイカダは、葉っぱの真ん中に花が咲く、奇妙な植物だ。
 奇妙ではあるが、その若葉は、山菜として利用できる。
 今までも、天ぷらになどして、よく食べたものだ。

 今回は、ハナイカダの実を酒にしてみた。
 花が葉っぱの中に咲くのだから、黒っぽい実も、葉っぱの中にできる。
 やっぱり奇妙な感じがする。

 それほどたくさんとれるものではないので、丹念に摘んでも、スタミナドリンク一本分にもならないが、味わうだけなら、それで十分。

 半年熟成させてできあがった酒は、こげ茶色で、見た目はあまりよくない。
 味は、自然な甘みに、ほのかな薬臭を漂わす。
 なんの根拠もないが、なんとなく、からだによさそうな気がする。
 しかしまぁ、うまいというほどのものではなかった。