山でダイコンソウを見るのは、登山口からほど近くの路傍だ。 秋になると、ロゼットから何本かのトウを立て、ウメ型の黄花を咲かせる。
適度に湿気のある岩稜帯に咲くミヤマダイコンソウは、お仲間のようだが、ずいぶん感じがちがっていて、葉っぱは幅広いし、花ももっと派手な黄色だし、たくさん群生してなかなかみごとだ。
ダイコンソウを酒にしてみた。
色は草の酒特有の淡いこはく色。 味は、雑草らしい鋭いエグ味に、かすかな甘み。
雑草だと思うから、いつも邪険に扱ってばかりだが、こうやって酒にしてみると、かわいいところもある草のような気もする。
霜が降りたのに、まだいくつかは咲いている。