ドクツルタケ

地球を持ち上げるきのこ

 裏の雑木林を歩いていたら、ドクツルタケが、ひとりで力んでいました。

  「おーい。なにやってんの?」
  「うるせーな。地球を持ち上げてんだよ! あっち行ってろ!」

 致死性の毒きのこで、ちょっとピントがずれてるところがあるけど、ほんとは、とっても性格のいいやつなのです。
 ドクツルタケをバカにしたり、毛嫌いするような人とは、友だちになりたくありません。

ドクツルタケ(猛毒)

1996,10,10 長尾根丘陵

 雑木林では、ポピュラーなきのこ。
 大型で、色は純白、根元につぼがあり、柄には透明なだんだら模様というか、ささくれがあります。
 一見すると、おいしそうに見えますが、非常に危険な毒きのこです。
 根元につぼがあるのは、テングタケ科の特徴です。

 ところで、ドクツルタケは富士山のような針葉樹林帯にもよく出ています。
 富士山のドクツルタケには、下の写真のように、顕著なささくれがあります。
 ひょっとすると別種かも。