裏の雑木林を歩いていたら、ドクツルタケが、ひとりで力んでいました。
「おーい。なにやってんの?」 「うるせーな。地球を持ち上げてんだよ! あっち行ってろ!」
致死性の毒きのこで、ちょっとピントがずれてるところがあるけど、ほんとは、とっても性格のいいやつなのです。 ドクツルタケをバカにしたり、毛嫌いするような人とは、友だちになりたくありません。
雑木林では、ポピュラーなきのこ。 大型で、色は純白、根元につぼがあり、柄には透明なだんだら模様というか、ささくれがあります。 一見すると、おいしそうに見えますが、非常に危険な毒きのこです。 根元につぼがあるのは、テングタケ科の特徴です。
ところで、ドクツルタケは富士山のような針葉樹林帯にもよく出ています。 富士山のドクツルタケには、下の写真のように、顕著なささくれがあります。 ひょっとすると別種かも。