イッポンだって、ひとりより、二人の方がいい。 イッポンだって、二人でいると、寄り添いたくなる。 イッポンだって・・・。
埼玉県秩父地方では、このきのこのことを「イッポン」と呼び、きのこ狩りのもっともポピュラーなターゲットになっています。 ちなみに、毒きのこのイッポンシメジとは、親類筋だが、別のきのこ。 株状にかたまって出るホンシメジやシャカシメジとの対比で、イッポンと呼ぶのでしょう。 標準和名は、ウラベニホテイシメジです。
年にもよりますが、シロウトが採取するのは、けっこうむずかしい。 それは、「ニタリ」(標準和名はクサウラベニタケ)と呼ばれる、「イッポン」によく似た毒きのこが雑木林に混生しているからです。
「イッポン」は光沢があってしっかりしていますが、「ニタリ」はぬめっとしています。 これをちょっと見ただけで見分けるには、少し経験が必要です。