ウラベニホテイシメジ

恋するウラベニホテイシメジ

 イッポンだって、ひとりより、二人の方がいい。
 イッポンだって、二人でいると、寄り添いたくなる。
 イッポンだって・・・。

ウラベニホテイシメジ(食用)

1997,10,1 長尾根丘陵

 埼玉県秩父地方では、このきのこのことを「イッポン」と呼び、きのこ狩りのもっともポピュラーなターゲットになっています。
 ちなみに、毒きのこのイッポンシメジとは、親類筋だが、別のきのこ。
 株状にかたまって出るホンシメジやシャカシメジとの対比で、イッポンと呼ぶのでしょう。
 標準和名は、ウラベニホテイシメジです。

 年にもよりますが、シロウトが採取するのは、けっこうむずかしい。
 それは、「ニタリ」(標準和名はクサウラベニタケ)と呼ばれる、「イッポン」によく似た毒きのこが雑木林に混生しているからです。

 「イッポン」は光沢があってしっかりしていますが、「ニタリ」はぬめっとしています。
 これをちょっと見ただけで見分けるには、少し経験が必要です。