ハイイロシメジ

 雑木林に群生する、とてもがっしりしたいいきのこ。
 根元がぷっくりとふくらむ。
 二つか三つの株立ちになって出る。

 カサは灰色。真ん中が少し濃色で、開くと色が薄くなる。
 このきのこについては、図鑑類によって評価がひどく分かれている。

 北隆館の『コンパクト版 原色きのこ図鑑』は「味のよい食用きのこ」としており、高木國保『山菜・キノコカラー図鑑』にいたっては、「姿・味・大収穫と三拍子の名菌」とまで書いている。

 しかし、山渓の『日本のきのこ』には、「人によって中毒を起こす」とあり、高橋郁雄『北海道きのこ図鑑』は、「多くの著書では食となっているが中毒を起こす」と断じている。

 落ち葉を洗い流すと、変な匂いを発する。
 念のため一度ゆでこぼして、佃煮にしてみたが、歯ごたえもよく、大変おいしくいただけた。

  • 関連写真 群生(1998,10,20 両神山)

ハイイロシメジ(可食)

2013,10,14 上野村