誰でもできるきのこ料理(13)
ムキタケのすいとん


 奥秩父の山も、ブナハリタケが終わり、ツキヨタケが終わり、いよいよムキタケの季節となりました。

 ブナやツガの原生林を歩いていると、ムキタケの群生した立ち枯れが目に入りました。
 ここまで、拾ったゴミはスーパーの袋に半分ほど。
 これは、そのことのご褒美なのかなぁ、と思いつつ、山に対して、かぎりない感謝をこめて、ムキタケを摘みました。

 さて、このムキタケ。
 どうやって食べましょうか。

 畑では、大根やにんじんのほかに、サトイモができています。
 今夜は、これらを使って、すいとんを食べましょう。

 ムキタケは、面倒ですが、カサの皮をむきます。
 そうした方が、ときおり感じる苦みがないように思います。

【材料】
 にんじん、大根、サトイモ、ムキタケ

【作り方】
 1, にんじん・大根・サトイモは、皮をむいて食べやすい大きさに切る。
 2, ムキタケは石づきをとって洗い、カサの皮をむきとる。
 3, 鍋に水を張り、だしパックを入れて煮立たせ、だしをとる。だしをとったあと、だしパックは、出してしまう。(当然ですね)
 4, にんじん・大根・サトイモ・ムキタケを入れる。
 5, アクをていねいにとる。
 6, しょうゆと酒、みりん少々を入れて、しばらく煮る。
 7, 小麦粉を耳たぶくらいに練ったものを落とす。

 以上です。

 ムキタケは、つるんとしたのどごしが、絶妙です。
 だからといって、くたくたになってしまうこともなく、歯ごたえも十分味わえます。
 これを食べると、幸せになれること請けあいの一品です。