誰でもできるきのこ料理(14)
ブナハリタケのみそ炒め


 ブナハリタケは、一度にたくさんとれるので、保存法を考えておかないといけません。
 わたしは、一般的なやり方、すなわち、塩漬け保存をしています。

 石づきをとって洗ったブナハリタケを、一度煮こぼして、大量の塩のなかに漬けこんでおけば、長く保存できます。

 ただし、この保存法では、ブナハリタケ特有の甘い香りが、半減してしまいます。
 これは、やむを得ないと思います。

 塩蔵保存したブナハリタケは、何度も洗って塩抜きをすれば、新鮮なときと同じように、利用できます。

 ところで、ブナハリタケの食べ方としては、油炒めがとどめを刺すと、わたしは思います。

 材料は、いろいろ書きましたが、炊き込みご飯の項に書いたように、畑でとれる野菜をいかにしておいしく食べるか、という観点から料理してますので、不適切なこともあると思います。
 買った材料で料理する場合には、もっとよい組み合わせが可能だと思います。

 きのこのハイシーズンが終わり、ナスやピーマンなど、夏野菜も、そろそろ片づけなければならなくなりました。
 この料理をいただきながら、夏から秋、そして冬へと移ろいゆく季節に、心から感謝したい気持ちです。

【材料】
 ブナハリタケ、にんじん、ナス、ピーマン、ハクサイ、油揚げ、ぶた肉

【作り方】
 1, ブナハリタケは塩抜きして、水をしぼる。
 2, にんじん、ナス、ピーマン、ハクサイ、油揚げは、食べやすい大きさに切る。
 3, フライパンにオリーブ油を引き、ブナハリタケ、にんじん、ナス、油揚げ、ぶた肉を炒める。
 4, しょうゆとみそ少々を入れて、さらに炒める。
 5, ピーマン、ハクサイを入れて、さらに炒める。
 6, 日本酒少々を入れて、水分をとばす。

 以上です。
 香りは半減しても、ブナハリタケ特有のうまみを、油が引き出してくれます。