フジイロタケモドキ

 このフウセンタケはおそらくフジイロタケモドキだと思いますが、ぜったいの確信はないのです。
 外見的特徴をあげましょう。

 カサは灰褐色でやや繊維状。周縁に糸くず状繊維を付着させる。
 柄の下部は肥大して茶褐色かつ繊維状。上部は淡色。
 ヒダは湾生して、紫色のち褐色。
 肉は白色ないし淡紫色。傷つけても変色しない。

 フジイロタケモドキの写真や絵がのっている図鑑は、高橋郁雄『北海道きのこ図鑑』(亜璃西社)と『原色日本新菌類図鑑U』(保育社)です。

 類似のきのことしては、フジイロタケとカワムラフウセンタケがありますが、カワムラフウセンタケは傷つくと紫変する点が異なります。
 フジイロタケの写真が載っている図鑑は、五十嵐恒夫『北海道のキノコ』(北海道新聞社)ですが、ちょっと古い個体のようです。
 こちらは、若いカサがやや紫色で、広葉樹下に出るとのことです。
 未同定の下の写真がフジイロタケなのではないかと思いますが、前述のように確信はありません。

フジイロタケモドキ(可食)

2003,8,6 長尾根丘陵