大根の基本は、秋取りである。栽培はごく容易。
種まきはお盆過ぎから彼岸前まで。
天候の変化も激しいし、草もまだよく伸びるので、マルチを敷いた方が管理しやすい。
すぐに発芽するが、多少大きくなるまで間引かずに、様子を見る。
幼苗の時期には、コオロギとヨトウムシにやられる可能性がある。
コオロギよけに簡単なのは、薬剤を使うことだが、無農薬派なら網を掛けた方がよい。
もっとも、大根なら、コオロギのために全滅するなどということは、まずないから、神経過剰になる必要はない。
青虫も葉を食害するが、これまた全滅するほどの害はないし、根を食うわけではないから、気にならなければそれでもよい。
警戒すべきは、ダイコンサルハムシである。
この虫も、葉を食害してボロボロにしてしまう。
薬剤はあまり効かないので、発生させないことが第一である。
本葉が数枚出てきたら、間引いて1本立ちにする。
間引くことによって、成長が急加速するので追肥してやれば、なおよい。
だいたい一ヶ月ほどで、根が太り始める。
あとは収穫まで、除草以外に、気を使う必要はない。
春にそこそこの大根をとるには、2月中旬ごろに種をまく、トンネル栽培となる。
気温が低いので、成長は遅く、収穫は5月ごろとなる。
ヨトウムシがつく可能性はあるが、この時期、虫害はほとんどない。
品種によっては、すぐにトウ立ちするので、春用の品種を使わなければならない。
今の畑は石が多く、耕土も浅いので、長い大根は、上に長く伸びる青首系が作りやすい。
土のよいところなら、どんな大根でも作れるだろう。
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