大豆は、蒔きどきがむずかしい。
枝豆で食べるのか、豆にするのかによっても、品種を選ばなくてはならないし、品種と地域に応じた蒔きどきをまちがえないようにしなくてはならない。
わたしはだいたい、豆にする大豆ばかり作っている。
豆にするには、種の袋に「晩生」と書いてあるのを使う。
2000年は、友人にもらった品種不明の晩生大豆を作った。
7月上旬に種をまいて、とてもうまくいった。
2001年は、「丹波黒大豆」に挑戦した。
6月末に種をまき、一見順調に見えたが、7月末に、マルカメムシが大発生した。
クズの芽の先端や花などにたかる、丸っちいカメムシである。
どうしたものやら、思案したが、だんだん増えてきたので、思いきって手で握りつぶすことにした。
ウリハムシとちがって、悪臭に自信のあるマルカメムシは、近づいても逃げようとしないので、片端から、つぶすことができた。
しかし、中には学習するのもいて、すぐに飛び立てるように、羽を半開きにして止まっているのや、手を近づけると、茎の反対側に隠れようとするのもいた。
すごい臭いに、頭がクラクラしたが、ほとんどを除去することができた。
これだけ苦労したにもかかわらず、結果はよくなく、豆が熟す前に霜が降りて枯れてしまった。
丹波黒は、むずかしすぎて、ちょっと手に負えない気がする。
2002年は、2000年の種と中生の豆(品種名忘却)の二種類を作り、いずれもまずまずうまくいった。
2006年から赤大豆を作っている。
5月下旬まきでまずまず。7月上旬まきではずいぶん虫に食われた。
収量は普通かやや少ないが、赤い色が美しい。
2008年に、庭豆に挑戦。
4月下旬まきで収穫が11月と、なかなか厳しい。
大株タイプで豊産性だが、ちっとも実のつかない株もある。
薄い緑色の美しい豆だ。
なお、大豆は小豆などと同様、石灰以外の肥料はほぼ不要である。
|