白菜は、少しむずかしい。
かなり手まめに世話をしないと、失敗する。
あまり早く種をまくと、軟腐病にかかる確率が高くなる。
また、植えつけが9月上旬だと、コオロギが最も猖獗を極める時期にぶつかる。
白菜苗に対するコオロギの執念ときたら、並大抵のものではない。
寒冷紗を被覆して防ぐが、どんな小さなすき間からでもコオロギは侵入して、一晩で丸坊主にしてしまう。
うまくいくと、ウラベニホテイシメジのとれる10月中旬には、葉が巻くが、そううまくいくものではない。
しかし、気長に育てていると、冬が来るころには、どうにか、ものになるものだ。
春になると、トウが立つのは、葉が巻かなかった失敗作だが、つぼみのおひたしは、とてもおいしい。
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