至仏山の7月は、もっとも花の多い時期ではないかと思います。
尾瀬行きを絶ったつもりでしたが、出張で尾瀬行きを命じられたりしましたので、あまり依怙地にならずときどき出かけてみようと思うようになりました。
まぁでも、私的な山行では、尾瀬ヶ原内の小屋には泊まらないつもりです。
2003,7,23 至仏山
シブツアサツキをよく見るのは、至仏山頂から高天ヶ原を経て山の鼻に降りる途中の草原です。
どちらかといえば、山頂と山の鼻のちょうど中間点あたりに多いような気がします。
この日は、雨模様でしたが、透き通るような薄紫の花に水滴がついた、きれいな写真が撮れました。
登山道はたいへんすべりやすいので、歩くことに関しては雨でない方がいいのですが、小雨程度だと意外にいい写真が撮れたりします。
薄紫色やピンクに近いものもありますが、この個体は、透き通ったブルーに近い色をしています。
2003,7,23 至仏山
アズマギクで見たことがあるのは、このジョウシュウアズマギクと早池峰山のミヤマアズマギクです。
こちらは森林限界より上に広く生えています。
こちらも、美しい薄紫の花で、何株かかたまって咲くと見応えがあります。
シブツアサツキが生えているところもそうなのですが、自生地はこの写真のように、土が露出して荒れが目立ちます。
これはハイカーの踏み荒らしが原因です。
2003,7,23 至仏山
エーデルワイス近縁種でも、至仏山のホソバヒナウスユキソウと早池峰山のハヤチネウスユキソウは、朝日連峰のヒナウスユキソウとともに可憐さを競っています。
これらの花の最盛期は6月中なので、7月にしか休みのとれないわたしなどは、ウスユキソウのさかんに咲くようすを見ることができません。
2003,7,23 至仏山
至仏山の固有種ですが、オヤマ沢田代や高天ヶ原によく咲いています。
これに似た花さえ、ちょっと思いつかないくらい、特徴のある花です。
梅雨時の谷川岳にも咲いていました。