エンターテイメント

細谷博『太宰治』

 帯に「再入門への招待」とある。
 太宰の生涯を簡単に追いながら、オムニバス風に作品を紹介している。

佃実夫『阿波自由党始末記』

 徳島自由党の幹部だった前田兵治関係の史料に基づき、前田兵治と自由民権運動との関わりを描いた歴史小説。

松下竜一『狼煙を見よ』

 1960年代後半は、当時の若い世代にとって、本質的な問い返しの時代であったと思われます。
 わたしが、多少なりとも意識を持って生き始めた1970年代はじめころは、60年代のかすかな残り香に接することができたように思います。

松下竜一『豆腐屋の四季』

 わたしは、1960年代はちょうど少年期を過ごしました。
 私にとっての世界は、せいぜい半径数百メートルの範囲内でしたが、今から思えばずいぶん輪郭のはっきりした世界だったと思います。

松下竜一『風成の女たち』

 自然とともにあった人間の暮らしが破壊されるのは、文明にとって末期的なできごとなのですが、われわれは、そんな事例をいやというほど見てきました。

石川達三『日蔭の村』

 小河内ダム(多摩川水系)建設をめぐる村内の動きを描いた小説。

 発達障害を持つ32歳の青年が、脳外科の手術によって急激な知的発達をとげたのち、手術に内包されていた致命的な欠陥により、急激な知的退行を体験するという小説。

鎌田慧『津軽・斜陽の家』

 太宰治の生家である津島家の近代とは、どのようなものだったのかを明らかにした本。

坪井伸吾『アマゾン漂流日記』

 改めて、地図を開いてみると、南アメリカ大陸の脊梁、アンデス山脈は、大陸の西海岸に沿って、南北に伸びているのですね。

江馬修『飛騨百姓騒動記』

 『山の民』同様、山国飛騨の農民のたたかいを描いた小説集です。
 『山の民』が、維新期の梅村騒動を描いたものだったのに対して、こちらは江戸中期の大原騒動に取材して書かれています。

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