エンターテイメント

城山三郎『大義の末』

 「(天皇制という)大義に生きる」という確信のもとで人間形成してきた若者が、戦後、どのようにして思想的清算をとげたかを描いた作品。

山本素石『つりかげ』

 ヘミングウェイの釣り小説は、急いで読むのが惜しいほどテンポがよく、無駄がなく、誇張や釣り自慢もない。

 井伏鱒二は高名な作家で、釣り小説を多くものしているが、釣り作家ではない。

吉村昭『海も暮れきる』

 尾崎放哉の死にざまを描いた小説。
 かつて読んだことがあるのだが、読書ノートを作っていなかったので、再読した。

新田次郎『武田信玄』

 長編歴史エンタテイメント。
 信玄の生涯をシンパシーをもって描いている。

新田次郎『武田三代』

 長編小説『武田信玄』のエチュード的な位置にある短編集。
 いずれも楽しめるが、「武田金山秘史」が興味深い。

城山三郎『官僚たちの夏』

 1960年代、通産省のキャリア官僚たちがどのように仕事をしていたかを描いた小説。
 登場人物の多くにはモデルがおり、登場する政治家については、それが誰かは素人でも推察できる。

細谷博『太宰治』

 帯に「再入門への招待」とある。
 太宰の生涯を簡単に追いながら、オムニバス風に作品を紹介している。

佃実夫『阿波自由党始末記』

 徳島自由党の幹部だった前田兵治関係の史料に基づき、前田兵治と自由民権運動との関わりを描いた歴史小説。

松下竜一『狼煙を見よ』

 1960年代後半は、当時の若い世代にとって、本質的な問い返しの時代であったと思われます。
 わたしが、多少なりとも意識を持って生き始めた1970年代はじめころは、60年代のかすかな残り香に接することができたように思います。

松下竜一『豆腐屋の四季』

 わたしは、1960年代はちょうど少年期を過ごしました。
 私にとっての世界は、せいぜい半径数百メートルの範囲内でしたが、今から思えばずいぶん輪郭のはっきりした世界だったと思います。

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