エンターテイメント

椎名誠『活字の海に寝ころんで』

 椎名氏の「活字」シリーズの3冊目。

 アウトドアと食べ物本が満載で、魅力的な本が膨大に紹介されている。

椎名誠『活字博物誌』

 椎名氏の「活字」シリーズの2冊目。

 取りあげられている分野は、アウトドア本や食べ物関係の本が多い。

忌野清志郎『瀕死の双六問屋』

 ミュージシャンである著者のエッセイ。

 初版(2000,7)のあとがきに、この本は自分で書いた、とあるので、ゴーストライターが書いたものではないと思う。

 宮沢賢治の作品が友人保阪嘉内を意識して書かれたことを『宮沢賢治の青春』が明らかにしたが、嘉内の生涯をたどった本は、本書だけのように思う。

菅原千恵子『宮沢賢治の青春』

 宮沢賢治の「ただ一人の友」だったとされる保阪嘉内との関係を、賢治の嘉内宛手紙と彼の作品から、鮮やかに描いた書。

 最終章である「第八章 『銀河鉄道の夜』は誰のために書かれたのか」を読むと、胸がいっぱいになる。

三好京三『陸奥黄金街道』

 「金売り吉次」を描いた歴史小説。

 小説だから、荒唐無稽と思われる部分も多々あるが、平泉政権と陸海を結ぶ商人ネットワークとの関係が描かれている。

大城立裕『小説琉球処分(上下)』

 文化が不変でないのだから、民族というカテゴリーも不変でないだろう。

 明治初年の琉球の人々と「日本」人とが同じく「日本」民族に属するといっても、いわば別民族としての道を歩み始めつつある状態だっただろう。

吉村昭『戦艦武蔵』

 戦艦武蔵の建艦から沈没までを描いた小説。

 小説とはいえ、武蔵の建造日誌に取材しているので、着工から進水までの描写は圧巻である。

井上ひさし『新釈遠野物語』

 新釈とあるが、遠野物語のパロディではなく、岩手県釜石周辺における、創作奇譚集である。

 正体不明の老人が、青年に奇想天外な物語を、あたかも事実であるかのように語ってみせるのだが、最後は、その老人が化けた狐だったという井上作品らしいオチがついている。

斎藤成雄『秩父に革命の嵐吹く 』

 秩父事件の顛末を描いた小説。

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