世界の中の「日本」

堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』

 サッチャとレーガンに象徴される新自由主義経済が、これほど苛酷なものだと思わなかったのは、私を含む多くの日本人にとってまことに迂闊なことだった。

伊藤千尋『反米大陸』

 日本にいると、グローバリズムが世界を覆い尽くしているかに見える。
 しかし、日本の政府やマスコミが語ってみせる世界は、全体のごく一部に過ぎない。

 独特の柱状社会構造を持ち、寛容と表現される方法で個人・社会間の関係を解決する社会的雰囲気を特徴とするオランダの紹介と問題点を指摘した書。

村井吉敬『エビと日本人』

 1988年刊行と古い本ですが、鶴見良行『バナナと日本人』(岩波新書)とともに、食のグローバル化に関するリポートの先駆的な作品。

 食べ物におけるグローバル化の実態と問題点を調べた本。
 取り上げられている食べ物は、ハンバーガー、牛丼、輸入野菜、ウナギ、そしてワカメです。

 わたしも100円ショップ愛用者ですが、100円ショップは、グローバル経済の象徴だといえます。

高遠菜穂子『戦争と平和』

 イラク拘束事件の当事者だった3人のうちの1人、高遠菜穂子さんの体験記と彼女のイラクでの活動の記録。

酒井啓子『イラク 戦争と占領』

 イラク戦争開始前後から2003年秋にかけてのイラクの政治・社会状況を分析した本。
 フセインやブッシュのおこなったことの告発を目的とした本ではありません。

今井紀明『自己責任』

 日本が当事者として参加したアメリカ−イラク戦争の中で、イラク側によって拘束されたのち解放され、帰還した青年の手記。

田中宇『アメリカ以後』

 国際情勢解説者の著者が、21世紀の世界の動向をどう見通しているかが書かれています。

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