労働

小関智弘『鉄を削る』

 モノづくりとはどのような営為かについて、読んで快いほど明快に語った本。

金塚貞文訳『共産主義者宣言』

 かつて『共産党宣言』というタイトルで出版されていたパンフレットの新訳本。

 マルクスによって書かれたものの基本的精神を汲みあげようとして訳されたとある。

竹信三恵子『雇用劣化不況』

 1990年代以降、列島を覆いつつある新自由主義経済が雇用にどのような現実をもたらしたかをまとめたルポ。

 サラリーマンであれば誰しも、勤務先のコンプライアンス違反事例に遭遇する経験をしなければならないだろう。

 事例を何らかの形で問題にした場合、適切に処理される場合もあれば、そうでない場合もありうる。

岸宣仁『職場砂漠』

 労働の疎外について、マルクスが、透徹した見方を示した当時、イギリスの労働者は確かに、人間でありながら人間でない暮らしを強いられていた。

飯島裕一『疲労とつきあう』

 常時、疲労とつきあっている。
 どうにかして疲労から逃れたいものだが、人生とはそのようなものだと考えるしかないのかもしれない。

 現代人として生きることの意味について考える本。
 言うまでもないことだが、「ニート」と蔑称されている人々に気合を入れようとする本ではない。

堤未果・湯浅誠『正社員が没落する』

 日本の貧困問題と格闘する第一人者と、アメリカの貧困問題研究の第一人者との、内容濃い対話。
 現在の貧困問題が「貧困スパイラル」であるという指摘には、暗澹たる思いにさせられる。

雨宮処凛『排除の空気に唾を吐け』

 『市場原理主義が世界を滅ぼす』のノートに、1990年代以降の日本社会の分裂について、思ったことを記した。

高橋克徳ほか『不機嫌な職場』

 この本を読んでいて、職場の「不機嫌化」について思い当たる人は多いと思う。

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