「日本」人の暮らし

伊藤和明『地震と噴火の日本史』

 四つのプレートの境界線上に隆起しつつあるという立地条件の上に成立している日本列島にとって、地震(及び津波)と火山の噴火は避けることのできない運命である。

 有史以来列島の民は、これらの天変地異によって手ひどい痛手をこうむってきた。

内山節『「里」という思想』

 著者は、20世紀は唯物史観が破綻した時代ととらえているようだ。
 著者はもちろん、唯物史観だけを目の敵にとしているわけではない。

 山村に住まっているから、海には縁が遠いが、山村と同じか、それ以上に漁村の暮らしは(知的に)面白そうだ。

 『日本列島を往く(1)国境の島々』同様、島に暮らす人々に取材したルポ。
 こちらは、島での暮らしや産業にスポットを当てた作品が多い。
 取材対象になっているのは、南大東島、利尻島、隠岐島、屋久島、石垣島。

 対馬の項目のみ『ドキュメント村おこし』所収。
 著者が歩いた日本国の国境の暮らしルポ。
 暮らしルポというより、現代の民俗調査といった方が適切だ。

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