社会と政治

 1990年代以降隠微な形で進行し、小泉純一郎首相の登場とともに劇的に展開した市場原理主義的経済政策を痛烈に批判した書。

 メディアが流す情報は、ほぼすべてがマインドコントロールに等しい作為に満ちている。
 AとBという情報をふまえて総合的に判断しなければならない場合に、どちらかの情報をメディアが意図的に流さなければ、情報の受け手はより正確な判断ができなくなる。

鎌田慧『原発列島を行く』

 フィリピン海プレートと太平洋プレートの沈み込みによって持ち上がったのが、日本列島である。
 急峻な地形は、活発な地殻変動と、暖流・季節風がもたらす大量の降雨によって、形成されている。

鎌田慧『壊滅日本』

 1996年から1998年にかけての罵詈雑言集。
 内閣で言えば、橋本内閣から小渕・森内閣にかけての時期だ。

鎌田慧『くたばれ! 自民党』

 1998年から2001年にかけての、文字通り世紀末状態となった日本の政治・社会に関する罵詈雑言評論。

 この時期の主たるトピックとしては、ガイドライン策定、JCOの臨界事故、通信傍受法、職業安定法改悪、日の丸・君が代法などだった。

鎌田慧『コイズミという時代』

 コイズミという時代に、この国は弱肉強食の地獄と化した。

本多勝一『NHK受信料を拒否して40年』

 ここでいう「受信料」とはおそらくテレビ番組の受信料のことだろう。
 NHKラジオは毎日聴いているが、受信料が必要だという話は聞いたことがない。
 テレビ受信料なら、未だかつて一度も払ったことがない。

雨宮処凛『生き地獄天国』

 プレカリアート(不安定雇用のもとで苦しむ主として若い人々)を代弁して新自由主義的エートスにきびしい反撃的発言をしている著者の自伝。

小田実『中流の復興』

 人が自由に生きていく上で、社会や国家とかかわらなければならない。
 社会や国家とのかかわり方についての、著者の最近の語りを集めた本。

新潟日報社『角栄残像』

 キングメーカーとして自民党に君臨していた田中角栄氏が病気に倒れた以降、新潟県政界がどのような力関係にもとづき、どのような方向に向かっているかを分析した書。

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