ダムとは何なのか

 信州大学で開かれたシンポジウムでの、講演記録集です。
 田中知事が、いわゆるダム建設以外の方法による治水対策の検討を打ち出したことは、たいへん画期的なことと思っています。

 着工をめぐる動きが大詰めを迎えつつある、熊本県川辺川ダムの地元、五木村周辺に生きるおおぜいの人々にとって、ダムとは何なのかを丹念に取材したルポ。

和賀正樹『ダムで沈む村を歩く』

 岡山県苫田ダムによって沈められる苫田郡奥津町の民俗ルポ。

高木仁三郎『鳥たちの舞うとき』

 すきとおった青空のように、美しい小説。

松下竜一『砦に拠る』

 『松下竜一 その仕事』の第15巻。
 熊本県下筌ダム反対を闘った、室原知幸氏を描いた小説です。

大西暢夫『僕の村の宝物』

 若い写真家が徳山村でしばらく生活をした、ちょっと珍しい体験を書き記した程度の本かと思って、気らくに読み始めました。

天野礼子『ダムと日本』

 日本において、ダムをはじめとする公共事業が、政治や市民運動の中で、どのように位置づけられてきたかを、著者の体験に基づいて、略述した本。

菅聖子『山里にダムがくる』

 全国8ヶ所のダム建設予定地の住民を取材したルポというか、取材ノートという感じの本。

藤田恵『ゆずの里 村長奮戦記』

 今の時代に、巨大ダムの建設が必要だという人が、はたして、いるでしょうか。
 それほど、「ダムはムダ」というのは、国民の常識となりつつあります。

曽野綾子『湖水誕生』(上・下)

 この小説は、雑誌『週刊金曜日』252号(1999,1,29)の読書欄で、紺屋典子という人が紹介していたので知った。
 読んでみると、とても気分の悪い、不愉快な小説だった。

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