山村に生きる

鎌田慧『ドキュメント村おこし』

 世界は、経済的・軍事的・政治的・精神的なグローバル化の流れの中にあるようです。
 その辺境に位置するイスラム世界が、アメリカ中心のグローバル化に対して、激しく異議申し立てをしている、というのが、世界の現実と、思われます。

菅聖子『山里にダムがくる』

 全国8ヶ所のダム建設予定地の住民を取材したルポというか、取材ノートという感じの本。

藤田恵『ゆずの里 村長奮戦記』

 今の時代に、巨大ダムの建設が必要だという人が、はたして、いるでしょうか。
 それほど、「ダムはムダ」というのは、国民の常識となりつつあります。

西澤信雄『朝日連峰・鳥獣戯談』

 この本は、朝日連峰に生息する鳥やけものについて書かれた本ですが、鳥やけものの観察記録とか、分類学的特徴とかについて書いてあるのではありません。

池内紀編『福澤一郎の秩父山塊』

 1944(昭和19)年に刊行された画文集を体裁を変えて復刻した本です。

 峻険な脊梁山脈に膨大な水と森林を有し、その山地を背景として成り立つ扇状地及び沖積平野を舞台に、日本人は、独特の文化を創りあげてきたわけです。

鎌田孝一『白神山地を守るために』

 鎌田氏の本を読んだのは、前著『白神山地に生きる』(ISBN4-560-04008-7 C0040 P1700E 白水社 1987,6刊)に続き、2冊目です。

根深誠『北の山里に生きる』

 山村が、どんどん崩れて行きつつあります。
 その流れを止めるすべは見つかりません。

江馬修『飛騨百姓騒動記』

 『山の民』同様、山国飛騨の農民のたたかいを描いた小説集です。
 『山の民』が、維新期の梅村騒動を描いたものだったのに対して、こちらは江戸中期の大原騒動に取材して書かれています。

辻谷達雄『山が学校だった』

 近畿の南の屋根、大峰山麓の山暮らしについての本です。
 古い時代から現場の山仕事(伐採・搬出・育林)に携わってきた著者による、仕事の内容や、請負システムについての語りは、とても興味深いものがあります。

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