山村に生きる

小山勝清『心の民俗誌』

 1925(大正14)年に刊行された著者の『或村の近世史』をメインに、高田宏氏が編集された本。
 「里山からのメッセージ」という、洒落たサブタイトルがついているので近年の著作かと思ってしまうが、たいへん古い時代の、熊本県の山里における出来事集である。

高橋義夫『田舎暮らしの幸福』

 過疎化の渦中にあった7つの村の村長へのインタビュー。
 インタビュー自体は1985年から86年に行われており、話の内容は、バブル期のリゾートブームより前のことである。

銭谷武平『大峰こぼれ話』

 洞川周辺の食や大峰の植物などについての覚え書きを記した書。

前登志夫『森の時間』

 大峰山脈の麓、奈良県吉野の山村暮らしに生起する日常を描いたエッセイ風の私小説。
 著者は歌人である。

宮本常一『塩の道』

 行動する民俗学者の講演集。
 表題作を含め3本の講演が収められている。

 ちょうど10年前の渓だより

及川和男『村長ありき』

 旧沢内村(現西和賀町)の深沢元村長の評伝。
 深沢氏の人となりについては、『沢内村奮戦記』にも紹介されているが、伝記的にその生涯を追った本は、本書だけである。

高橋彦芳『田舎村長人生記』

 『山村で楽しく生きる』を読んだのは11年前らしい。
 苗場山鳥甲山に登ったことはあっても、栄村をほとんど見ていなかった。

畠山剛『炭焼きの二十世紀』

 岩手県の近代製炭業史。
 史料と聞き書きによって、各時代の木炭生産がどのような位置づけにあり、どのような人々が炭を焼いていたのかを概観できる。

真壁仁『みちのく山河行』

 もの作りやまつりを素材として、東北の風土について語った本。

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