魚と釣り

 『森はすべて魚つき林』とか『ニシン山に登る』など、このところ何冊か、海の魚と山の森との関係について書かれた本を読みました。

 生態系とは、一定の地域における、生き物相互の関係のひとまとまりのことと、理解しています。

大滝重直『ニシン山に登る』

 ニシンがなぜ、北海道沿岸でとれなくなったのかを追及した小説。

柳沼武彦『森はすべて魚つき林』

 魚が生きる上で、樹木がいかに大切かということは、渓流釣りを趣味とするものにとっては、容易に納得のいくところです。

 生態系を守る立場から、ブラックバスの密放流などについて、論じた本。

赤星鉄馬『ブラックバッス』

 赤星鉄馬著とありますが、赤星氏の遺稿を編集・かつ現代語訳した本です。

金子陽春他『ブラックバス移植史』

 わたしは、イワナの生息する川へ在来種のイワナを放流することの是非について、真剣に考えているのですが、巷間さまざまな話題を提供しているブラックバスの移植・放流が、どのような考えのもとに、どのようにしておこなわれ、どのように総括されているのかに関心があって、この本を手に取りました。

 本書前半は、ヤマメ・アマゴ(サクラマス・サツキマス)の分布と呼称などについての研究、後半は、ヤマメ・アマゴ(サクラマス・サツキマス)の放流・移植についての研究です。

鈴野藤夫『魚名文化圏 イワナ編』

 わたしの住む、埼玉県秩父地方には、たいへん美しい、イワナという魚が、生息しています。
 この魚は、夏の最高水温が13〜15度という冷水域にしか、住めない魚です。

石城謙吉『イワナの謎を追う』

 イワナは、私にとって、出会いの魚です。
 奥秩父の渓で、たくさんの思い出深きイワナと出会うことができた私は、じつに幸せです。

前の10件 1  2  3  4