魚と釣り

潮見三郎『竿師一代』

 和竿師松永豊治の一生を描いた伝記小説。

 渓流釣りを始めたときにはすでにカーボンロッドの時代だったから、和竿などほとんど見たことがない。

小田淳『カーンバック・サーモン』

 サケの生態についての研究ノートとサケ放流の1980年ごろの現状、およびサケ放流をテーマにした小説からなる本。
 サケの生態については、コンパクトにまとまっていてわかりやすい。

天野礼子『萬サと長良川』

 長良川上流をテリトリーとしていた職漁師、古田萬吉の伝記。
 小説風に構成してあります。

山本素石『渓流讃歌』

 渓流釣りに来る中にも、いろんな釣り人がいます。
 人の性格が十人十色である以上、それは当然のことです。

 2002年に行われたシンポジウムの記録。
 タイトルからは、現在の遊漁に関わる諸問題の本質と対策について、きびしい議論が行われたかのような印象がありますが、一読した限りでは、まことに低調なシンポジウムであったといわざるを得ません。

 かつてバスを釣っていた釣り人の立場からするアンチバスフィッシングの書。

森誠一『トゲウオのいる川』

 この本が扱っているのはトゲウオの仲間です。
 トゲウオの仲間は、ヴルム氷期後の温暖化によって陸封されたという点で、イワナとたいへんよく似た来歴を持っています。

戸田直弘『わたし琵琶湖の漁師です』

 琵琶湖の漁師である著者が、琵琶湖の魚と漁について語った本。 日本最大の淡水湖である琵琶湖は40万年の歴史を持っているそうです。

上野敏彦『淡水魚にかける夢』

 淡水魚保護協会元理事長、木村英造氏の伝記。
 木村氏は、『愛をもて渓魚を語れ』(平凡社ライブラリ)の著者紀村落釣氏と同一人物です。

大穂耕一郎『春の小川でフナを釣る』

 日本の川が、世界一般の川とくらべてどういう特徴を持っているのかとか、日本の川が生態系や日本人の歴史においてどのような存在であったのかについて、わたしは、くわしい知識を持っていません。

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