「日本」の森

 大学の教養部のテキストという感じがしないでもない、日本森林史の概説書です。
 しかし、美しい日本の森林がどのような歴史をたどってきたのか、という問題意識が一貫しているだけに、飽きずに、かつとても興味深く、読むことができました。

山縣睦子『木を育て森に生きる』

 自然林と人工林のどちらが好きかと問われれば、どちらも好きだけど強いていえば自然林が好き、と答えるでしょう。

 白神に関するシンポジウムの記録をまとめた本である。
 シンポジウムなので、一冊の本だが、いくつかのテーマに分かれている。

浜田久美子『森をつくる人々』

 地方で暮らしていると、山の未来に対しても、絶望的になりがちなのだが、必ずしも悲観的な要素ばかりというわけではない。

辻谷達雄『山が学校だった』

 近畿の南の屋根、大峰山麓の山暮らしについての本です。
 古い時代から現場の山仕事(伐採・搬出・育林)に携わってきた著者による、仕事の内容や、請負システムについての語りは、とても興味深いものがあります。

 熊野とは、どこにあって、どういう山のあるところなのだろう。
 そんな気持ちで、読み始めました。

内山節『森の旅』

 「山里の釣りから」の主舞台である神流川は、私のフィールドから峠ひとつ越えたところです。
 『村とダム』の舞台とも、至近距離にあります。

稲本正『森の自然学校』

 森や木について関心を持ち始めてから、いつも木とともにあった日本の文化が急激に崩壊して来つつあることを、実感するようになりました。

井原俊一『日本の美林』

 私は、森というものは、程度はどうあれ、美しいと思います。
 特に貴重だといわれる、特定の森や特定の木を保護すれば良しとするがごとき考えには、賛成できません。

四手井綱英『言い残したい森の話』

 学者の文章はむずかしいに決まっていると思っていましたが、そうではないと確信を持ちました。

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