十五年戦争

小林久三『光と影』

 太平洋戦争の際に連合艦隊の先任参謀として作戦を担当した黒島亀人を描いた小説。
 さほど綿密に調査・取材したようでなく、主観的な修飾文が多いので、どこまでが事実なのか、よくわからない。

 『日本海軍400時間の証言』で語られた内容に関する鼎談。

 1980年から1991年にかけて、帝国海軍の旧将官・旧将校が中心となり、「反省会」と称して、太平洋戦争当時の海軍の軍令関係についてフリートークする会が催された。
 そこで語られた中には、組織や作戦に関するきびしいやり取りも含まれていた。

伊藤政徳『連合艦隊の最後』

 帝国海軍が太平洋戦争をいかに戦ったかを分析的に描いた書。
 主として作戦面での問題点を分析している。

大貫健一郎・渡辺考『特攻隊振武寮』

 特攻隊生還者とNHKディレクターが、特攻隊と生還者収容施設である振武寮の真実を語った書。

林えいだい『陸軍特攻振武寮』

 生還した特攻隊員は、原隊に戻されず、収容所に隔離・軟禁された。
 福岡市にあった「振武寮」が、その収容施設だった。

松浦喜一『昭和は遠く』

 生還特攻隊員の手記。

清武英利『同期の桜は唄わせない』

 太平洋戦争末期に、鹿児島県万世基地・知覧基地などから、沖縄へ特攻機が飛び立った。

 1945年8月14日の御前会議で終戦が決定され、起草された詔書の決定・昭和天皇による録音という流れの中で、宮城を守護する陸軍近衛師団が戦争の継続を求めて反乱を起こし、宮城が一時は占拠された。
 この事実は、歴史教育の中では、伏せられている。

飯尾憲士『自決』

 十五年戦争の敗戦が決定した夜に、一部の将校が近衛第一師団とともにクーデターを企図した。
 近衛第一師団はクーデターへの参加を拒否し、クーデター自体は失敗したが、師団長が殺害された。

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