近世史

 タイトルにあるとおり、信玄の古戦場を訪ねる、歴史紀行。
 研究書ではない。

山下恒夫『大黒屋光太夫』

 天明2(1782)年に遭難してから寛政5(1793)年まで、ロシアに保護されて、帰国後、貴重な滞露体験者となった船頭・光太夫の記録。

江宮隆之『山本勘助とは何者か』

 信玄が、というより戦国大名が面白い理由の一つは、ユニークな軍略スタッフが存在する点だろう。
 武田信玄のスタッフだった山本勘助もその一人である。

新田次郎『武田信玄』

 長編歴史エンタテイメント。
 信玄の生涯をシンパシーをもって描いている。

佐藤常雄他『貧農史観を見直す』

 貧困と階級闘争によって描かれる江戸時代像の克服を提起した書。

田中圭一『良寛の実像』

 物語と化した良寛像を、史料に基づき批判した書。

太田巌『秩父往還』

 武州大宮郷から雁坂峠を越えて甲州に至る道が秩父往還である。
 秩父往還にまつわる歴史をエッセイ風に記した本。

菊池勇夫『飢饉』

 多くの日本人にとって、人が餓死するという事態など想定できないようです。
 日本は食糧自給率が30パーセントなのですから、場合によっては国民の三割しか生き残れない情況が訪れる可能性があるのに、為政者は現状を何とかしようというとは思っていないようです。

藤木久志『刀狩り』

 1588年に豊臣秀吉が出した、いわゆる刀狩令の実態をあとづけた本。

永原慶二『富士山宝永大爆発』

 1704年初冬に起きた富士山の噴火による被害を、幕府や小田原藩がどのように救済・復旧しようとしてきたかをあとづけた本。

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