渓流と魚

早稲田通り

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 東京で渓流関係の飲み会のため、仕事を少し早めに切り上げて休みをもらった。

 会が始まるまでやや時間があったので、目白の切手博物館に寄ったが、閉館寸前になってしまい、入館できず。
 やむなく、高田馬場まで足を伸ばして、馬場から西早稲田までバスに乗り、早稲田通りを歩いて古本屋めぐり少々。

 つい先日までこの町で暮らしていたような気がするのだが、二十歳前後だったかつての青年は今、五十歳を越えている。
 その落差がどうも実感できない。

 飲み会は宴たけなわに達したが、帰宅するタイムリミットになったので、失礼してきた。

 サイトに阿部善雄著『最後の「日本人」』と潮見三郎著『竿師一代』の読書ノートと大日峠の山行記を追加。

人とサル

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 朝から荒川水系渓流保存会の飼育池で作業。
 気温は1.5度と低いものの、積雪がないので自動車で池まで乗りつけることができて何より。
 稚魚たちは元気。

 池からの帰りにいつものところでサルの群と遭遇。
 パナFZ-5を持っていたので、車の中から撮影したのが上の写真。
 車の中にいる人間は手出しをしないと知っているので、悠々と草を食っているが、目はしっかりとこちらを向いていて、警戒は怠っていない。

 山間地はどこもそうだが当地も、人間が少なくなるとともに、野生動物が進出してきて、摩擦を起こしている。
 残った人間は老人が多いから、人よりサルやイノシシの方がでかい顔をしている。

 もののけ姫的世界のように見えるかもしれないが、それはちがう。
 ほんらい人が住んでいるべき場所に人がおらず、野生動物たちは、ほんらい住むべき場所から出てきて、人が少なくなった場所へ殴り込みをかけてきている。

 現状は動物たちにとっても反自然だ。

 午後は農作業。
 枯れ草燃し。
 トンネル予定地に石灰と鶏糞散布。

 帰宅後、煙突掃除・薪作り。

育つ稚魚

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 午前中、荒川水系渓流保存会の飼育池に行く。
 この冬は一貫して暖かく、最も寒さが厳しいはずのこの時期にして水温は5度。
 おかげで孵化した在来イワナの成長がやけに早い。

 スイノウをくっつけているので自由に泳ぐことはまだできないが、人影に驚くと写真のように懸命に逃げて他の稚魚の下にもぐり込もうとする。
 もうしばらくたてば、餌を食べることを教えなければならない。

 午後は薪作り、煙突掃除。

 『追悼記録 網野善彦』の読書ノートを追加。

イワナがハエタ

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 朝から荒川水系渓流保存会の飼育池で検卵作業。

 このところ、水温が7から8度と高いため、水生菌(カビ)がかなり発生している。
 水生菌は死卵につくのだが、死卵から発眼卵へも広がっていくので、蔓延させないためには死卵を丹念に除去するしかない。

 そんなわけで、午前中はずっと検卵。
 午後帰宅して煙突掃除。

 夕方から秩父市内で瀬音の森源流部会の忘年会。
 本日は岩トレだったのだが、検卵の人手が足らないことが予想されたので、岩トレは失礼させていただいた。
 おいしいお酒が飲めてよかった。

 写真は本日の在来イワナ卵。
 ほんのわずかだが、11月初旬に採卵したうちの一部が孵化していた。
 これは、入川支流K沢から採捕してきたイワナから採卵したもの。

 他の兄弟より数日早く孵化したのだが、一人前の顔をしている。
 秩父地方では、人間以外の生き物が生まれることをハエルという。
 かくて、在来イワナがハエタのである。

イワナ発眼

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 午前午後と荒川水系渓流保存会の在来イワナ飼育池で検卵作業。
 検卵とは、死卵や未受精卵をピンセットで拾い出す作業だが、氷点下前後の飼育小屋で中腰のままひたすら卵を拾うのは、なかなかたいへんな作業。

 もっとも今日は飼育池まで自動車で入れたからいいようなものの、積雪期になると飼育池までラッセルしなければならないこともある。

 先月初めに採卵した卵は発眼を始めた。
 写真は検卵を終えた発眼卵。
 このぶんだと、今月下旬にはほとんどが孵化しそうだ。

 帰宅後煙突掃除。
 山日記に年代別総目次を追加。
 自分の覚えのために作ったようなもの。

イワナ採卵

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 荒川水系渓流保存会の飼育池で、在来イワナの採卵作業。
 今日は、2年魚(満2歳になる魚)からの採卵。

 時期的にはずいぶん遅いはずだが、相当量の卵と精子を採取することができた。
 これも温暖化の影響か。
 今年の富士山は昨年よりずっと積雪が多かった。

 これら自然からのサインが何を意味しているのか。
 読みとる能力がまだまだ足りない。

イワナ卵

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 午前中は集落の小祭。
 午後は荒川水系渓流保存会の飼育池に行って作業。

 採卵後2週間の在来イワナ卵は、ひっそりと発眼を待っている。
 死卵も出ているが、まだ発眼しないうちは動かさない方がよいので、死卵除去もせず。

 写真の卵のうち、真ん中と右下に見える白っぽいのは死卵。
 その他は死んではいないものの、未受精卵も混じっている。

 発眼すればストレスに対する抵抗力がぐっと強まるので、ピンセットで転がしても大丈夫になるから、それ以後死卵をどんどん拾い出す。
 未受精卵も発眼しないので、いずれ拾い出さねばならない。

 これらの卵が発眼するのは12月中旬以降。
 寒気の厳しい飼育小屋でひたすら死卵をピンセットで拾い出す、しんどい作業になる。

さざ虫

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 先日の木曽山行の帰りに、伊那インター近くのグリーンファームというお店でざざ虫の佃煮を買った。
 これは先日、鎌倉おやじさんのブログで紹介されていた食べもの。

 渓流釣りをしない方にとってはほとんどなじみがないと思うが、標準語では「クロカワ虫」と呼ばれるトビケラの幼虫。
 水中の小石を綴り合わせて作った巣を、渓流の玉石にくっつけて暮らしている。

 黒くて長い、グロテスクな姿をしている上、こいつを鉤につけて釣ってもあまり釣れない。
 でも、岩手県気仙川本流では、これを使って大ヤマメを釣ると聞いた。

 エサ箱に数匹入れておくとすぐに噛み合いの喧嘩をし始め、みんな弱って死んでしまう。
 どうもかわいげのない虫だが、この虫の成虫を模した毛鉤(エルクヘアカディス)はヤマメといわずイワナといわず、日本の渓流ではこれ一本あれば釣りになるといってよいほど万能のフライだ。

 その虫を食べるという話を聞いていたが、調理済みの実物を見たのは初めてだったので、さっそく試食した。
 佃煮だからしょうゆ味が強いのは当然だが、基底にとてもしっかりしたうま味がある。
 これは虫の味だろうか。

 いずれにせよ、これほどのものなら、長野県あたりでよく食べられているのに何の不思議もないと思ったのだった。

清掃山行2006

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渓流清掃隊

炭焼き窯あと

ナメコが出ていた

穏やかな流れ

いつ伐られたのか大きな伐根

まったりとした時間が過ぎていく


 この週末は、奥秩父の沢で清掃山行。

 8年前に大量のゴミを背負い降ろしたことがあるが、入渓しやすいため、ゴミが多いという印象がある。
 今回は、瀬音の森 源流部会の清掃山行。
 昨年に続き、この水系2度目だった。

 奥秩父の尾根はいくらか色づいていたが、沢はまだ紅葉していなかった。
 タヌキノチャブクロ、アイシメジ、フチドリツエタケ、ナメコ、ハイイロシメジなどを見た。

 ゴミの収穫はそれなりだったが、ここもずいぶんきれいになったと思う。
 渓流のゴミに関するマナーはここ10年でほんとによくなった。

 土曜日はそのまま渓で宴会。
 夜更けまでいい焚き火ができた。

炭焼き窯修理

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 昨日は飲み会にて沈没。

 本日は終日、瀬音の森の炭焼き窯修理作業の手伝い。
 昨年、あえなく陥没した窯の粘土の掻き出しと間伐、玉切り、丸太割り。

 昨日来のハードな行動でかなりの筋肉痛。

 窯のある正丸オートキャンプ場で、10分ほど川を叩きましたが、ヤマメは出るものの、もちろん釣れず。
 今年はこれで納竿になりそう。

 写真は、オートキャンプ場の川原に群生していたミゾソバ。

 『森の人 四手井綱英の九十年』『現代姥捨考』の読書ノートを更新。

 朝と夕方、チョウチョ捕り。
 ブロッコリー発蕾。

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