備忘録

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 福島を忘れないことは大事だが、過去のこととして記憶したのでは意味がない。
 福島第一原発は今なお大量の放射能を環境に吐き出し続けている。

 2011/8/27付の日経新聞は、「経済産業省原子力安全・保安院は26日、福島第1原子力発電所1?3号機から放出された放射性セシウム137が、広島に投下された原子爆弾の168個分にあたるとの試算結果を公表した」ことを伝えている。この記事によると、「(保安院の)試算によると、セシウム137は福島第1原発から1万5000テラ(テラは1兆)ベクレルが放出された」という。

 一方、2019年3月8日付のNHK政治マガジンは、事故原発からの2018年1月から2019年1月までの放射性物質放出量は9億3300万ベクレルで、前年の約2倍だったという。

 除染という作業は、汚染された表土を剥ぎ取って袋詰めすることで、一定地域の表土の線量を減らすことだが、放射性物質が日々新たに放出され降下しているのだから、除染しても放射線量はいずれまた増加する。

 忘れていけないのは、事故原発は、収束に向かってなどいないし、コントロールできている状態でもなく、今なお悪い方向に向かって進みつつあるということだ。

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