文部科学省から現場へ、山岳遭難対策中央協議会が発した「夏山登山の警告文」というお達しが下りてきた。
ネットでも見ることができるものだが、現場に下りてきた紙の文書とネット上に出ているものは、異なっている。
紙の文書には、
○ 道に迷わないよう登山地図アプリを活用しましょう
自分がどこにいるかわからなくなったら地図もコンパスも役に立ちません。現在地を知るためにスマートフォン用の登山アプリの活用をお勧めします。正確に現在地を把握することができ道迷いを防ぐことができます。
とあるのだが、ネット上ではその部分がそっくり削除されている。
不正確な文書を下達してしまった場合、普通の役所は、速やかに訂正通知を下達するが、文科省からはなんの沙汰もない。
お達しから三行削除したくらい、たいしたことないじゃん、と思っているのか、財務省がやったのは犯罪だけど、こっちのは犯罪じゃないし・・・とか思っているのだろう。
ところで、山岳遭難対策中央協議会を構成する官庁・法人のトップには、内閣官房と書いてある。
こりゃ、説明求めても、ダメだな・・・。
もっとも、「自分がどこにいるかわからなくなったら地図もコンパスも役に立ちません」は、どう考えてもまずいだろう。
「地図やコンパスを使っても現在地がわからない人は山に入ってはいけません」が正しいのだから。
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