滝子山北面の登山道
月末の業務山行の下見を兼ねて、滝子山・大谷ヶ丸を歩いてきた。
ずみ沢沿いの登山道を登って滝子山に至り、少し戻って大谷ヶ丸から大鹿峠まで尾根を行き、峠道を笹子に戻った。
この登山口から大鹿峠、お坊山を経て笹子雁ヶ腹摺山まで歩いたのはもう、12年も前になる。
稜線の北面には氷化した雪が残っていたが、登山道はおおむね早春の風情だった。
早春の滝子山山頂にはマンサクの木があって、いつもだと、花の少ない早春にも懸命に花を咲かせていたのだった。
しかし滝子山北面の灌木は無惨にも伐採され、お目当てのマンサクも伐り捨てられていた。
大月市は、どれほど下手くそな庭師を使ったのだろう。
おりしも、山頂にいたハイカーが目の前の山を指さして、「あれは大菩薩ですか」と尋ねてきた。
気落ちしていたおれはただ、「白谷ヶ丸・・」とだけ答えた。
展望のよい山頂がキライだというわけではない。
何も木を伐ってまで、見晴らしよくする必要はないと思うだけだ。
樹林に囲まれた山頂に、小さな道標が人待ち顔にぶら下がっていれば、十分じゃないか。
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