2014年9月アーカイブ

おおまさり

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おおまさり



 人間ドック受診のため、本日は休みをいただいた。

 検査結果はいつもと同じで、サマリーを見る限りは、治療しようのない軽度の体質的な欠陥以外、内科的には特に問題ないらしい。

 ドックのあとまだ陽が高かったので、農作業。

 穂紫蘇の収穫。

 コンニャク芋の掘りあげ。

 落花生の掘りあげ。

 落花生は、地中に住む何かの動物によって、かなり食害されていた。

 モグラを疑いたくなるが、モグラは基本的に肉食動物だから、落花生を食うとは限らない。

 やはり、ネズミの仕業のような気がする。

 浅い地中の落花生をほじくりだして食っているのはカラスだろう。

 このような生き物だちと知恵比べをしながら、人は生きているのである。

栂峠の蝶たち

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ミドリヒョウモン



アザミとヤマキチョウ



サラシナショウマとアカタテハ



 今日も、早朝から日没まで農作業。

 ハザへの網掛けと田んぼの畦草刈り。

 稲刈りは終わったが、畦が草だらけではみっともないので、小1時間ほど刈り払い機を振った。

 畑に行って、コンニャク芋の収穫。

 よその畑ではまだ収穫が始まっていないが、葉が黄化して倒伏すれば芋の肥大はもう、ないはずである。

 うちのコンニャクは無肥料なので、芋は大きくないが、それなりによくできた。

 ただ、種芋がやや不作だった。

 白菜に追肥。

 プロでないので、右並びで育ってくれても困る。

 早くも葉の巻き始まった生育のよいものにだけ追肥して活を入れ、残りはゆっくり育ってもらう。

 ポットで育っていた実生のルバーブの植えつけ。

 自然実生の三陸つぼみ菜の植え替え。

 三陸つぼみ菜は自宅ポットで育てていたら、またも全てネズミに食われた。

 台風17号は、早々に東進し始めたため、お湿りはなしになった。

 そのため大量の水汲み。

 玉ねぎ苗・ネギ苗などに潅水。

 空いたところの除草を兼ねて耕耘。

 穂紫蘇の収穫。

 大除草。

 気温が上がったためか、昨日はミンミンゼミを聞き、今日はツクツクボウシを聞いた。

 ヤブ蚊も猛然と襲いかかってくる。

 御嶽山が噴火して、大量の遭難があったらしい。

 山登りを趣味とするものとして、防ぐことも予知することもできない難に遭われた方にはお気の毒としか、言いようがない。

 火山活動に関する観測体制を、より強化すべきである。

 今もっとも警戒すべき火山は、富士山だと思っている。

 石橋克彦『大地動乱の時代』伊藤和明『地震と噴火の日本史』は、東海地震と富士山の火山活動が連動することを指摘している。

 巨大地震も火山活動も、同じ地殻変動によって起こる現象なのだから、当然である。

 1日に数千人が登る富士山で、今回のような電撃的な噴火が起きたらどうするのか、誰も考えていないこの「国」はどうなっているのか。

 富士山大噴火によって起こる惨事は、登山者の大量遭難にとどまらない。

 永原慶二『富士山宝永大爆発』を読めば、噴砂により人家・道路・鉄道・田畑が広範囲に埋没することが想定される。

 想定してるのは俺なんだが、行政がこれだけ明白な危険をまったく想定してるように見えないのが、ちっとも理解できない。

 栂峠山行記を追加。

 写真は、そのときに出会った蝶たち。

稲刈り

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穂波



イナゴ



クビキリギス

 終日、稲刈り。

 真っ暗になるまで頑張ったが、最後まで終わらなかった。

 紐で縛れなかった分は、自宅へ持ち帰り。

 疲労困憊で、ぶっ倒れそうだ。

 深い意味はないのだが、ここ数年、田んぼに農薬を使っていない。

 おかげでこの田んぼには、各種生き物が生息している。

 上記の虫たち以外に、今日は、干上がった田んぼで跳ねる泥鰌や、稲の中でしゃがんでいるヤマドリなどにも会った。

金峰山のきのこ

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ハナガサタケ



ウツロベニハナイグチ



アミハナイグチ



ツチスギタケ



 穂紫蘇の収穫。

 ニンニクの植えつけ。

 ネギ苗に潅水。

 畑にとっては、お湿りがほしい現状なのだが、週明けにかけて仲間たちが登山に出かけるので、台風17号には早めの進路変更をお願いしたいところ。

 写真は金峰山のきのこたちだが、ツチスギタケは、料理以外にやっと追加できたきのこコンテンツ。

ハナイグチのチャンプルー

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ハナイグチのチャンプルー



 ジャンボニンニクの植えつけ。

 時間がたりないため、半分のみ。

 畑が乾いているため、大雨予報に期待したが、空振りに終わった。

 畑の夏野菜も、ここまでよく頑張ってくれたが、そろそろ息切れしてきた。

 その中でゴーヤはまだ快調だ。

 ゴーヤを食わねばならないので、ハナイグチチャンプルー。

 ご飯が進んで困ってしまう一品だ。

マツタケのオバサン

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マツタケモドキ1



マツタケモドキ2



マツタケモドキ3



マツタケモドキの炒め飯



 川上村の小川山に登ってきた(ルート)。

 今回は、ちゃんと自分の足で登った。

 展望のない山なので、時節柄、きのこ見山行。

 おおむね黒木の山なのだが、下部にはアカマツ・カラマツの林も交じる。

 今回は、いろいろなきのこを見ることができた。

 アカマツ林に出るこのきのこは初見だが、驚くほどアレに似ている。

 ただ、香りが全くない。

 見つけた瞬間、ただ単にドキドキするだけで終わってしまうのは、男女の関係にいくらか似ている。

 香りのないモドキではあるが、食ってみれば、なかなかイケル。

 下山後、畑でニンニクの植えつけ準備。

ハナイグチの麻婆茄子

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ハナイグチの麻婆茄子



 出勤前に穂紫蘇や野菜類の収穫。

 ほぼ定時に退勤できたので、ニンニク予定地の耕耘。

 玉ねぎとほうれん草に潅水。

 写真は、ハナイグチの麻婆茄子。

 ハナイグチしかとれないので、こういうのばっかり。

金峰山を下る

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金峰山 文句なし



 これでは、山に登ったとはいえないが、山から下ったということは、胸を張って言える。

 栄和交通の例のバスを使って、大弛峠から金峰山に登り、瑞牆山荘まで歩いてきた。(ルート)

 朝日岳-金峰の稜線となると、標高2500-2600メートルほどになるので、思わしいきのこはもう、出ていなかったが、富士見平あたりのカラマツ林には、ハナイグチがいっぱい出ていた。

 きのこ見山行としては、今ひとつだったが、数日前の予報に反してずいぶんな好天に恵まれたので、じつに快適な山歩きができた。

 14時くらいには下山できたのだが、バスと電車を使って帰秩したので、秩父に戻るとすでに真っ暗で、晩ご飯の買い物に行くのが精一杯だった。

栂峠道のきのこ

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ウスキテングタケ



カレバキツネタケ1



カレバキツネタケ2



カラカサタケ



キノボリイグチ



カラマツチチタケ



 ボイラ用薪作り少々。

 陸稲の刈り取り。

 今年も直播きでマルチを使ったのだが、突風のためかなり倒伏した。

 トヨハタモチは、倒伏耐性の強い品種らしいのだが、土寄せしないマルチ栽培ではやはり根張りが弱い。

 マルチを使わずに条植えしてしっかり土寄せしたほうがよいかもしれない。

 その場合は、いかに除草を徹底するかが問題となる。

 読書ノートに『武甲の里山を歩く』を追加。

 写真は、栂峠道に出ていたきのこたち。

ハナイグチを食べる

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ハナイグチのガーリックライス



ハナイグチのパスタ



 今朝の最低気温は10.1度と、ずいぶん冷え込んだが、午後には暖かくなって、ミンミンゼミの声さえ聞こえた。

 白菜の間引きを完了。

 葉物野菜は勝負が早いので、あとのメンテナンスはハムシ類に注意するだけだ。

 大根につくハムシ類は、毎朝の見回りが功を奏して、ずいぶん少なくなった。

 このところ、お湿りがないので、玉ねぎ苗やほうれん草に潅水。

 水浸してアク抜きした紫蘇の実が乾いたので、とりあえず醤油漬け保存。

 紫蘇はこれから本格的に開花するので、来月にかけて醤油漬けを蓄積するつもり。

 きのこ料理にハナイグチのガーリックライスハナイグチのパスタを追加。

栂峠の花たち3

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アキノキリンソウ



カメバヒキオコシ



レイジンソウ



 夕方は畑に行けないので、出勤前に白菜の間引きと追肥。

 それなりに手間がかかるので、3分の1しかできなかった。

 穂紫蘇の収穫。

 紫蘇を刈ってきて家でしごくより、畑でしごき取った方が能率的だと思ったので、魚籠を持ちだして紫蘇の実取りをした。

 しかし、魚籠は釣った魚を入れるべきであって、このような目的で使用するべきものではない。

 今年のシーズンも魚籠を持って沢に行くことさえできなかった。

 写真は栂峠道の花、その3。

栂峠の花たち2

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ヤマトリカブト



フシグロセンノウ



カワラナデシコ



 出勤前に、ゴーヤと紫蘇の収穫。

 先日追肥したのが効いてきたのか、ゴーヤが絶好調で、ありがたい。

 ゴーヤなど大量に食えるものではないと思われるかもしれないが、ゴーヤ佃煮は大量に作って保存しておいても、いつか食べてしまうものだ。

 紫蘇は植えてるのではなく、雑草として自生しているのだが、実をやはり、佃煮にする。

 日が短くなって、退勤後の農作業が、いよいよ難しくなってきた。

 定時に退勤できるとは限らないので、農作業は、早朝に頑張るしかなくなってきた。

 帰宅後、薪作り少々。

 ゴーヤの佃煮作り。

 紫蘇の実しごき。

 9月13日までは聞こえていたが、ミンミンゼミの声がいよいよ聞こえなくなった。

 このところ、最低気温が16-17度なので、朝はずいぶん涼しい。

 写真は、栂峠道の花の続き。

栂峠の花たち1

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セキヤノアキチョウジ



オクモミジハグマ



ハナイカリ



 レタスの芽をまた食われた。

 ネットで検索してみると、ネズミはレタスの芽が大好きらしい。

 ネズミの仕業かと思って苗箱の近くに罠をしかけておいたのだが、かからなかった。

 ムササビを疑って、申し訳ないことをした。

 とりあえず、ネズミの食害を防ぐのは難しそうなので、芽が出たばかりの小苗を畑に植えてきた。

 あまりに小さい苗なので、多分枯れると思うが、仕方なし。

 来年以降は、レタスの直播きをやってみようかと思う。

 大根の葉虫つぶしと除草少々。

 写真は、秋の里山で見た花たち。

 花の数は賑やかだし、味わいのある花も多いのだが、秋の花と思って見るから、一抹の寂しさがある。

シコクビエ

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シコクビエ



 朝からヒノキ間伐材でボイラ用薪作り。

 かなり割ったので、ボイラの燃し材には、当分困らない。

 これからさらに日が短くなるので、時間のあるときに薪を作っておかないと。

 午後、秩父事件の集まりが終わったあと、丸太運び。

 その後、日没まで農作業。

 とはいっても、シコクビエを刈った程度。

 シコクビエは、種子を維持する程度しか作らなかったので、6束しかとれなかった。

 大根に、ダイコンサルハムシやキスジノミハムシが発生した。

 昨年は、これらの害虫のために大根は不作だった。

 その轍を踏まないために、こいつらが大発生する前に、見つけ次第、指で握りつぶしている。

 大根は成長が早いので、初期にハムシがはびこらせなければ、収穫にこぎつけることはできると思う。

 ヤーコン葉の収穫。

 夜になってから、すでに乾かしてあったヤーコン葉の製粉。

 今年のヤーコン葉粉は、苦味や生臭みがほとんどなく、ほのかに甘みさえ感じる。

 霜に当たる前のフレッシュな葉を使っているせいか、それとも栽培にポイントがあるのか、今ひとつ不明だが、植えつけ時に肥料を与えなかったので、硝酸態窒素が発生せず、苦味が出なかった可能性もある。

水ノ戸から栂峠

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ハナイグチ1



ハナイグチ2



 十石街道の水ノ戸から栂峠を歩いてきた(ルート)。

 コースとしては、北相木から栂峠の続きになる。

 実踏してみた結果、北相木加和志集落から水ノ戸まで、実働4時間ほどである。

 水ノ戸から白井まで、3時間程度と思われるので、北相木から楢原まで実働7-8時間、健脚なら一日で秩父まで駆け抜けることも可能かと思われる(ハイキングでなく秩父困民党の話)。

 作業道が開削されたり、廃道化したあと、自転車乗りの人々によって再整備されたりしているので、かつてのルートを完全にトレースできたわけではないだろうが、まぁほぼ当時のルートだろうと思われる。

 栂峠からは来た道を戻るのでなく、途中から十石峠への尾根を行った。

 カラマツ林が多いので、ハナイグチが点々と出ていた。

 帰ってから、はと麦の脱穀と調製。

 畑に行って、宮ネギの種まき。

 日没になったので、終了。

『牧野物語 』

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深谷へ



 ヒノキの間伐材をいただける話があったので、昨日来、丸太を運んでいる。

 今日は、朝からそれを玉切ったり割ったりした。

 夏の間は、剪定した梅の枝で風呂を沸かしていた。

 梅の枝もそろそろなくなってきたところだったので、ヒノキがもらえたのは、いいタイミングだった。

 斧やチェンソーを振り回したのは久しぶりだったので、夏以来完治していない腰痛の治りが、やや先延ばしになった感じ。

 午前中は、深谷市へ映画を見に出かけた。

 『牧野物語 養蚕篇 - 映画のための映画 - 』だが、観客が総勢5人しかいなかったのは、いささかまずいのではなかろうか。

 酒造所を改造した、たいへん風情のある映画小屋だし(不覚にもデジカメを持って行かなかった)、とても貴重なフィルムだったので、もう少し多くの人が見てもいいと感じた。

 この映画には、ドラマ性やエンターテイメントが全くない。

 蚕の掃立てから繭落としまでを、木村サトさんという一主婦の解説とともに、実演してみせる約2時間である。

 文部省選定科学映画みたいな作品なのだが、この映画が撮られた1977年ごろには「日本」の至るところに残っていた養蚕というわざが、2014年現在ほぼ壊滅している現状をみると、これはじつは、鋭い問題提起の映像だとということに思い至る。

 この人の撮った他の作品も見てみたいが、観客5人じゃ、またやってくれるかどうか微妙。

 帰宅前に畑に寄って、農作業。

 大根の間引きと潅水。

 ダイコンサルハムシやキスジノミハムシが発生しているので、このまま育つかどうかはわからないが、見つけた虫は握りつぶした。

 どうにか、持ち直してほしい。

 白菜の植えつけと赤い大根の種まき。

 白菜は、全部で60株ほど植えた。

 これだけあれば、冬中食べつなげるだろう。

 大根は3種類、100本ほどだが、ハムシに食害されると大減収となる。

 どれだけとれるかは、予想できない。

 宮ネギの種まき準備。

 秋になると品質は落ちるが、夏野菜はまだ頑張っている。

 ナス・ピーマン・ミニトマトはまだよくとれているし、オクラは今が最盛期である。

 ゴーヤも未だ絶好調。

 一日一個くらいはできているのだが、このペースなら全量消費できる。

 水分補給は、ゴーヤジュースで。

ムササビ

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ムササビ



 玉レタス小苗を食われないうちに、畑へ植えつけ。

 幸い、レタスを食害する虫は少ない。

 除草。

 たいへん忙しいのに、どこから入ってきたんだか、へんな生き物が家の中で暴れている。

 レタス苗を食った奴はひょっとしたら・・・。

 とりあえず、無視。

トリオレプロ

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トリオレプロ

 白菜苗の第一次植えつけ。

 30株ほど植えたが、苗がまだたくさんあるので、植える場所作り。

 コオロギに食われさえしなければ、白菜はそこそこ穫れそうだ。

 赤い大根の種まき。

 これは、浅漬・サラダ用。

 今は基本的にまだ、夏野菜を食べている。

 ナス・ピーマン・オクラ・ミニトマト。秋のインゲン豆やキャベツもそろそろでき始まっている。

 当然だが、果物以外に植物性の食べ物は、ほとんど買わない。

 あるものを、ひたすら消費する。

 白菜や大根は、秋から冬にかけての食糧である。

 野菜を買わねばならないような暮らしは、まだしたくないから、多少無理をしても頑張るのである。

 『週刊金曜日』の購読料支払い。

 現在のところ、目を通している唯一の活字メディアである。

 この雑誌には、読む価値のない記事があまりない。

 新聞は、15年前からまったく読んでいない。

 新聞には、よい記事も多いが、不要な記事も多いと思う。

 ネットである程度の新聞記事が読めるのだが、6月ごろから多忙化してしまったので、出勤前にネットニュースに目を通す余裕もなくなってしまった。

 それでもあまり不自由と感じていない。

 この夏、登山道具店に、< LOWA バイオレ GTX >のビブラムの張替えを頼んだのだが、それがようやく仕上がってきた。

 ビブラム交換に1ヶ月かかってしまうのでは、山に行くチャンスを何回か、逃すことになる。

 それでは困るので、セカンド登山靴を先月から使っている。

 < SCARPA スカルパ トリオレプロ GTX >は、< バイオレ GTX >より程度がよいので、これからはこちらをメインで使うつもり。

笠取山山行記

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燕山での夜明け



苔むす森



クモの巣満開



 5日前にまいた玉レタスの芽が出たと思ったら、また食われてしまった。

 屋内に入れておいたのに食害されたところを見ると、ネズミに食われている可能性が高い。

 再度まき直して、ネズミが入れないよう、ビニールポットを透明プラスチックの箱に入れてふたをした。

 西瓜跡地のフォーマット。

 ここは半年後にジャガイモ畑になる。

 白菜植えつけ準備。

 笠取山山行記を追加。

賢治・嘉内の生き方を読む

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賢治・嘉内の碑前祭



 午前中は雨降り。

 絵に描いたような秋雨前線である。

 鎮守の秋祭りの集まりがあった。

 午後は、宮沢賢治・保阪嘉内の碑前祭という催しに出かけてきた。

 碑前祭の碑とは、こちらである。

 賢治が盛岡高等農林における小鹿野への見学旅行に訪れたのは1916年、嘉内は1917年である。

 嘉内の足跡はきっちりわかっていないようだが、賢治は、当時国神が終点だった秩父鉄道で来秩し、小鹿野町寿旅館に宿泊して、下小鹿野の"ようばけ"や三山地区皆本沢の中生代地層を見学し、三峯神社に登って泊まり、皆野の角屋旅館(秩父困民党の本陣としても使われた)に泊まって長瀞の岩畳を見学したらしい。

 この催しを機に、賢治と嘉内に関する研究がさらに進むことを期待したい。

 催しの中で、いろんな人からこもごも話があった。

 賢治だけがクローズアップされるのではなく、賢治と嘉内の"友情"に焦点が当たるのはよいと思うのだが、二人の"友情"とは何だったのかについては、今ひとつ分析されていないような気がする。

 この点について、もっとも深く迫っているのは『宮沢賢治の青春』『心友 宮沢賢治と保阪嘉内』だと思うが、これらの本も、自分としては今ひとつ感がある。

 わたしの分析は以下のとおりである。

 盛岡高農の寮でのルームメイトである二人は、現実社会のさまざまな矛盾について語り合い、この解決方法を語り合った。

 同人誌『アザレア』は、彼らの思想的模索を表現する場であった。

 しかし嘉内は、その思索と表現を理由に学校を逐われ、二人のつながりは引き裂かれた。

 じつは、賢治と嘉内の思想的方向性は、かなり異なっていた。

 賢治が、現実の問題を法華経という理念を普及することによって解決しようとしていたのに対し、嘉内はそれに懐疑的で、農村の改革という実践によるしか、問題は解決しないと考えていた。

 二人に共通していたのは、疲弊した農村や不幸な"農民"たちの現実に対する。強烈な問題意識だった。

 彼らはおそらく、夜も昼も、この問題とその解決策について語り合っていただろう。

 嘉内の放校処分によって二人の関係は断ち切られてしまったが、社会に出た二人の前に、昭和恐慌という最悪の現実が待っていた。

 賢治は花巻農学校の教師として、嘉内は甲州韮崎の若き地主として、その現実に直面し、村の惨状に為す術もない無力さを思い知らされた。

 そういう中で二人はそれぞれ、試行錯誤を続けた。

 自分にも経験があるのだが、賢治は困難に現実に直面すると、「こんなとき嘉内だったらどうするだろう。どう考えるだろう」と考えたに違いない。それは嘉内も同じだった。

 彼らが羨ましいのは、二人ともに、自分の思いを文学的に表現する才能を持っていたところだ。

 賢治の詩も童話も、全て嘉内への芸術的なメッセージ=暗号だったのであり、嘉内はそれを全て、読み解くことができたはずだ。

 作品を通して嘉内は、学生時代と同じように賢治の思索と対決し、賢治とは異なるが賢治の誠実さに恥じない人生を生きようとしただろう。

 賢治もまた、作品が嘉内に読まれることを想定して、嘉内を感服させることができるような作品を書かねばならぬと考えただろう。

 二人の"友情"は、農村の現実に対する問題意識を共有し、それに正面から向かい合おうという誠実さを共有して、お互いを信頼し、お互い相手に恥じない人生を送ろうとしたところに成立したのである。

 催しが終わったのち、畑で野良仕事に精を出しながら、そんなことを考えた。

 雨のために畑はドロドロだったが、せっかく雨がやんだので、タマネギの種まき。

 はと麦あとの片づけ。

はと麦脱穀

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はと麦脱穀



 終日、農作業。

 先週刈ったはと麦の脱穀と調製。

 脱穀は、足踏み脱穀機を使い、調製にはトウミと精米機を使った。

 秕が少々混じっているが、手で選り出すことができる程度だ。

 確かにはと麦らしいのだが、殻がやけに硬い。

 ネットで見ると、片手で潰れる程度に柔らかいとあるのだが、硬さはジュズダマとほとんど変わらない。

 これは本当にはと麦なのだろうか。

 この殻を割る方法は、あるのだろうか。

 畑に残ったはと麦を、すべて刈り取り。

 これは来週あたり、時間を見つけて脱穀する。

 乾燥したヤーコン葉をお茶用に製粉。

小さな花たち

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ミヤマウズラ



ヤマジノホトトギス



 最後の夏キュウリを食べ、カボチャの最後の一個を食べた。

 先週あたり、ジャガイモが終了したから、季節柄、食べるものが大きく切り替わる。

 最後の西瓜も、明日には食べ終わるだろう。

 畑でとれるものにはすべて、季節がある。

 その季節には、これでもかというほどそればかり食わねばならないが、季節から外れたものを食べることはできない。

 野菜原理主義者ではないつもりだが、それは正しいと思う。

 収穫をもたらしてくれた野菜たちを片づけるときには多少、哀惜の思いがある。

 キュウリ・西瓜・カボチャからは、種をとってある。

 この種があれば、来年もまた、この季節には腹を満たしてくれるだろう。

 時間はこうやって、流れていくのだ。

 写真は、突出尾根で見た、小さな花たち。

鹿と花

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ハナイカリ



オトギリソウ



マルバダケブキ大群落



 引き続き、三陸つぼみ菜とほうれん草の植えつけ準備。

 ゴーヤ佃煮がなくなったので、ゴーヤの収穫。

 ウリ科の中でゴーヤだけは、少しずつ長期間実って、降霜直前まで粘ってくれる。

 お茶用ヤーコン葉の摘み取り。

 写真は、笠取山周辺の花たち。

 ハナイカリは鹿の食害に耐えて、日当たりのよい奥秩父の尾根に、かろうじて命脈を保っている。

 オトギリソウも同じ。

 一方、鹿のせいでこの世の春を謳歌しているのが、マルバダケブキとキオンだ。

 奥秩父にかぎらず、中級山岳の日当たりでは、鹿の食わないマルバダケブキ群落が広がっている。

奥秩父のきのこたち2

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シロソウメンタケ



ベニナギナタタケ



ナギナタタケ



タマゴタケ



 玉レタスの小苗を食われてしまったので、まき直し。

 今ならまだ間に合うかも。

 三陸つぼみ菜の植えつけ準備。

 ほうれん草予定地の耕耘とうね立て。

 日が短くなって、農作業に費やせる時間が少なくなってきた。

 写真は引き続き、奥秩父で見たきのこたち。

奥秩父のきのこたち1

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キンチャヤマイグチ



ベニヤマタケ



キイボカサタケ



 キュウリがソガッたので、支柱を解体。

 キュウリや西瓜は、爆発的に穫れるかと思うと、一気に枯死する。

 キュウリの場合、収穫期は約2ヶ月間だが、10数株植えておくと、全体で毎日6-7本は収穫し続けることになる。

 合計すれば300本くらいのキュウリが食えるのだが、この2ヶ月間以外は、(古漬けなどを除けば)キュウリと縁のない毎日となる。

 この次に新鮮なキュウリが食えるのは、来年の6月だ。

 写真は、奥秩父で見たきのこたち1。

2023年8月

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