お金の使い道

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 共同通信が、衆参両院は15日午後の本会議で、2020年東京五輪とパラリンピックの成功に向けた努力を政府に求める決議をそれぞれ採択した。衆院は全会一致、参院は無所属の山本太郎氏が反対した。
 決議を受け下村博文文部科学相は「オールジャパンで推進することが重要だ。成功に向け最善の努力を図る」と述べた。
 決議は衆参両院とも同じ内容。五輪開催を「スポーツ振興や国際平和への寄与にとって意義深い」と位置付け「元気な日本へ変革する大きなチャンスとして国民に夢と希望を与える」と強調した
と報じている。

 ネット上では、唯一反対した無所属議員を「非国民」扱いする声が大きいが、国費は、大震災からの復旧と原発事故対策に最優先で使うべきだという無所属議員の意見は、まっとうだと思う。

 フクイチでは、雨が降るたびに汚染水が漏れたという報道がある。
 現場は身体を張って事故処理にあたっているのに、五輪に沸き返る東京の様子や、消費税増税がメディアをにぎわす一方で、第一原発の報道はトラブルばかりで、作業員の声はほとんど報じられないのが現実である。

 津波被害の現場も同様で、公明新聞によれば、現在なお、28万人の被災者が仮設住宅で暮らしておられる。

 2020年に先立って作られる新国立競技場の建築費については、「毎日」が、2020年の東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の総工費が、見込みの1300億円から最大約3000億円まで膨らむ可能性があることが分かったと報じている。
 苦しむ人々があまたいる中で、3000億円ですむかどうかも定かでない巨大な箱モノ建設に国費を投じるのは、おかしくないか。

 共産党も、4年前まで日本共産党はオリンピックの東京への招致に反対していますと言っていたのに、この件に関しては、今や「オール与党」の一員におさまっている。

 ちゃっかりしたものだ。

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