廃炉先端技術推進機構

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 自民党の一部(塩崎恭久政調会長代理)から、福島第1原発の事故対応や廃炉などを扱う分野を別会社として分離する(ブルームバーグ)という話が出てきた。

 塩崎氏は、「たとえば『廃炉先端技術推進機構』といった会社にし、世界の英知を集めて、国も出資してコントロール」すると言っているらしいが、ミソは「国も出資して」のあたりかと思われる。

 東電の株主は、今なお予断を許さない事故対応や補償といったフクイチ事故の重荷から会社を解放し、再び高配当を期待できる会社になってほしいと思っているだろう。
 そんな手前勝手がまっとうな資本主義だとは思わないが、近年の拝金主義的資本主義(「新自由主義」とも呼ばれる)は、人が資本を動かすのではなく、資本が意思を持って自己運動して人をも環境をも食いつぶしていく。

 東電再生の足かせを政府に投げるなどという都合のよい話が通るとは思えないが、金儲けしたくてウズウズしている東電役員や株主の心底のおぞましさには、虫酸が走る。

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