体調が今ひとつ回復しないのだが、家族と夏沢鉱泉で遊んできた。
お盆休みのため、登山口の桜平は自動車で満杯だということは予想できたが、桜平に辿り着く前の林道がそれなりの悪路なので、はるか手前で自動車を降りて歩くことにした。
桜平から夏沢鉱泉だけなら30分くらいで行けるのだが、途中の林道歩きが長かったので、片道1時間半程度は歩くことになった。
荷も軽いので、普段の山歩きに比べれば、ほんのお遊び程度の歩きとはいえ、山の雰囲気を味わう時間を持てただけでも、ありがたく感じた。
夏沢鉱泉に来たのは初めてだった。
どことは言わないが、八ヶ岳の温泉には、日帰り登山入浴者に対して、人間扱いしないところもある中で、通りすがりの人間に対する夏沢鉱泉のもてなしはとても鄭重で、たいへん心に染みた。
いつかここで泊まってみたい宿である。
帰りに、尖石縄文考古館に寄り道して、縄文時代の勉強をした。
ここを訪れたのは30年ぶりくらいだが、展示内容は格段にグレードアップしている。
諏訪湖をめぐる一帯は、古代の日本列島において、ヤマトと対抗する一つの文化圏をなしていたと思われる。
信州勢力の精神的バックボーンには、縄文時代以来の土着文化が存在しただろう。
その文化が、水稲耕作と金属器程度でたやすく崩壊したとは思われない。
そう確信させるだけの出土物が、陳列されていた。
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