千鹿谷鉱泉

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千鹿谷鉱泉


 木曜日の夜半から降り始めた雪は、断続的に降り続いた。
 ときどき、みぞれに変わったので、積雪はさほどでもなかったが、道路のわきには除雪された雪が、山になっている。

 お昼にパン作り。
 紙ポットに、キャベツ・玉レタスの種まき。
 ひねジャガイモの在庫確認。

 夕方前に、千鹿谷鉱泉へ行った。
 県道から千鹿谷に入る道路にはずいぶん、雪が残っていた。

 本日は、実際にお留守だったので、引き出しに入浴料を入れて、黙って入ってきた。
 玄関には、ちょっと懐かしい『草の乱』のポスターがおいてあった。

 明治17年旧暦8月10日(大野福次郎供述書)の午後4時頃、風布村の大野福次郎、下吉田村の井上伝蔵・落合寅市、上吉田村の高岸善吉らが千鹿谷鉱泉に集まり、大宮郷警察署に高利貸説諭嘆願することを申し合わせた。
 秩父事件の歴史において、重要なエポックとなる集まりだった。

 秩父困民党は、武装蜂起直前に、岩殿沢鉱泉でも集会を開いている。
 岩殿沢鉱泉は現存しないが、小鹿荘の風呂に使われており、源泉をスタンドで買うこともできる。

 地元の人々が湯治に使っていた鉱泉で、秩父困民党も、密談を重ねたのだろう。

 千鹿谷鉱泉は「秩父七湯」の一つでもあり、西秩父の温泉の中で、泉質はピカ一だと思う。
 近所に、一見すると豪華な日帰り温泉施設がいくつもできてしまったため、ずいぶん寂しい状態になっているのは、とても残念である。

 写真は、観音山から下ってきた日(雪の降る前)に撮ったものである。

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