2011年7月アーカイブ

エネルギーを減らす社会

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 着々と草むしりをしているので、今年の畑は例年になく、きれいになっている。
 ただ、明後日から北アルプス方面への長期業務山行が入っている。
 この期間に草が増えるだろうが、やむを得ない。

 秋ニンジンの種まき。
 種まきしたあとには潅水が欠かせないので、雨が降ってくれれば助かるのだが、山での雨は覚悟しているとはいえ、うれしくない。
 このあたりは、ビミョーなのである。

 自宅で紙ポットにまいたカリフラワーが発芽。
 つづけて、紙ポットにキャベツも播種。
 これらは下山後に植えつける予定。

 ところで、先月のことだが、菅首相が、原発とエネルギーの問題に関連して、かなり鋭い発言をしている映像を見つけた。

おじいさんが山で芝刈りにおばあさんは川に洗濯に、そこまではいかないけれどもそういう事をベースにする社会を選ぶのか、それとも一見便利なようだがものすごく怖い様な事を思い描くような社会を選ぶのか、それは冒頭申し上げましたように 私達がこの地球を貸してもらっている未来の子どもたちや孫たちの気持ちも含めて、最終的には国民が選択する国民が決める事だと思います(内容書き出しはこちら)



 菅氏はここで、危険な原子力を使って大量生産・大量消費社会を維持するのか、自然エネルギーによって同様の社会を維持するのかという問題ではなく、エネルギーを使わない社会と、便利だが怖い社会のどちらを選ぶかだと、述べている。

 再生可能エネルギー促進法案には、利権などの弱点があるかもしれない。しかし、原発利権に比べれば、列島と地球をこれ以上汚さないという意味で、重要な一歩と言えるのではないかと思う。

 マスメディアは、菅首相がいつ辞めるかということばかり報道しているが、この発言のように重要な問題を、どうして報じないのだろう。

 現時点で、同法案に賛成しているのは、民主党と社民党の議員が多いが、自民党・公明党・みんなの党その他にもわずかだが賛成者がいる。
 国会に議席を持つ政党では、共産党に賛成者が一人もいない。

テレビ・・・

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 暑い日の続く中、kurooさんが陸前高田市でテント暮らしをしながら描き続けている面影画の活動が、明日26日(火)のNHK・午後4:50〜6:00までの「ゆうどきネットワーク」という番組で紹介される。
 首都圏ご在住で、テレビを見る環境をお持ちの方は、ぜひごらん頂きたい。

 といっても、自分はテレビ受像機を所有していないので、自宅で番組を見ることはできない。
 昨日あたりから、テレビがドウとかコウとかいうニュースが多いが、うちには関係ない話だ。

 メディアは、テレビを見ることができなくなる人を「テレビ難民」などと、無神経な差別語で呼んでいるが、テレビを見ることができなくても、過去・現在を問わず全く困っていないので、難民呼ばわりは、はた迷惑である。

 テレビを見ることができなくなったら、この際、テレビのない心やすらぐ静かな暮らしを、楽しんでみればよいのではないか。

ラッキョウ

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 午後から夕方まで、畑で農作業。

 コンポスターぎっしりのノルマまで、大量の草むしり。
 先月大量に掘ったジャガイモの茎葉は完全に溶けて、土に帰った。
 先月来むしった雑草も、少しずつ土に帰りつつある。

 キャベツとカイランの片付け。
 カイランは、植え付け直後から青虫に食われ、夏場に入って持ち直した頃からカメムシに食われて、収穫は皆無だった。
 キャベツに匹敵するほど虫がつくということは、かなり美味いということだろうから、この次は慎重に作ろう。

 すべての夏野菜と自然薯に追肥。
 この次の追肥は、来月半ばくらいになる。

 ラッキョウの本漬け。
 ついでにラッキョウのページを更新。

尾瀬の雲

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奈良俣側から尾根を越える雲
横田代の雲
片品側は雲海


 午前中、『古代東国の石碑』の読書ノート書き。
 紙ポットにカリフラワーの種まき。

 午後は畑に行って、いつもの如く、大除草。
 キャベツの片付け。
 カリフラワー予定地の耕耘。ルバーブの新うね立て。

 写真は、尾瀬の雲。

ブログ監視予算

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 もう一つ、東京新聞の記事から。

 経済産業省は今まで、東京電力会長や原子力安全・保安院のOBや元原子力安全委員会委員長らが役員になっている財団法人に委託して、税金を使って、原発に関するメディア情報を監視してきたらしい。メディア監視に費消された金額は、4年間に約1億3000万円である。

 どういうわけか、今年はこれらの財団法人に監視活動を投げるのでなく、入札が行われた結果、広告代理店が行うことになったのだが、許しがたいのは、震災復興のための第一次補正予算として、「ネット上の不正確情報の監視」として8300万円も計上している事実である。

 同記事によれば、「福島第一原発の事故で原発への不安が大きくなり、ネット上で情報が乱れ飛んだことを受け、従来の新聞記事の監視を縮小し、一般市民がツイッターやブログなどを通じて発信する情報の監視に重点を置く」という。

 復興のために少しでもお金を回して欲しいというのが、国民一般の気持ちだから補正予算が成立したと思うのだが、この大事なときに、原発に関するツイッターやブログの監視に大金を投じるという、役人の性根に、憤りを覚える。

組織献金

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 自民党は、電力業界などからもらう企業献金と国からもらう補助金だけで運営されているわけでなく、個人献金する人もいるらしいのだが、同党の個人献金とは、こういうものらしい。
 以下、東京新聞の記事より

自民党の政治資金団体「国民政治協会」本部の2009年分政治資金収支報告書で、個人献金額の72・5%が東京電力など電力9社の当時の役員・OBらによることが22日、共同通信の調べで分かった。当時の役員の92・2%が献金していた実態も判明した。電力業界は1974年に政財界癒着の批判を受け、企業献金の廃止を表明。役員個人の献金は政治資金規正法上、問題ないが、個人献金として会社ぐるみの「組織献金」との指摘が出ている。福島第1原発事故を受け、原子力政策を推進してきた独占の公益企業と政治の関係が厳しく問われそうだ。

 自民党に政権を渡したらどうなるのか、見え見えではないか。

池塘

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池塘1
池塘2
池塘3
池塘4


 アヤメ平の業務山行から帰宅。

 木曜日は、早々に雨がやみ、本日、戸倉あたりは曇っていたが、雲上は晴れていた。
 相変わらず、尾瀬ヶ原は混んでいたが、中高年の個人より、小中学生の団体さんと中高年のツアー客が多いという印象を受けた。

 ここまで来るとさすがに、ニッコウキスゲがそれなりに咲いていた。

 今回は、池塘の写真をいくつか撮ってみた。

池塘とカルガモ

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湿原と池塘
サギスゲ
池塘とカルガモ
ハクサンシャクナゲ

 終日、曇り時々雨のため、農作業は休み。

 明日から業務山行だが、天気は回復しそうだ。

 芳ヶ平山行記を追加。

 標高1800メートルの高原の池塘に、カルガモが生息しているとは驚きだった。
 抱卵し始めた頃には、残雪もあっただろうし、夜はかなり冷えるはずだ。
 これも、温暖化の影響だろうか。

台風接近

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モミジカラマツ群生
モミジカラマツ
アメリカウラベニイロガワリ
シナノオトギリ
ツルコケモモ
アヤメは終わりかけ


 台風接近に伴う雨雲がかかって終日、雨模様だったが、やみ間もある一日。
 退勤時には小やみだったので、普段並みの草むしりができた。
 畑はカラカラだったので、現在のところ、ありがたいお湿りだった。とはいえ、土の中にまで雨がしみこんだ状態ではない。

 もう少し降って欲しいというのは、虫のよすぎる願いだが。

 写真は、芳ヶ平のようす。
 アメリカウラベニイロガワリのいい個体が出ていた。
 そろそろ、きのこのシーズンになる。

 先日の鉢伏山でもそうだったのだが、このところ、ニッコウキスゲをあまり見ない。
 今回も、車道の近くにいくつか咲いていただけだった。

 読書ノートに『近世村人のライフサイクル』を追加。

芳ヶ平

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芳ヶ平湿原から白根火山を望む


 昨日は、集落の祭礼をこなした上に、草むしりと大豆の土寄せまでやったので、今日は休み。

 志賀高原手前の渋峠から芳ヶ平、白根火山レストハウスと歩いてきた。
 実歩行時間は3時間足らずだったが、やはり湿原は気持ちいいものだ。

 白根火山から渋峠までは路線バスに乗ったのだが、その時には北アルプスがほぼ全山見えていたのに、すぐに雨雲がかかってきて、最後はいくらか降られた。
 とはいえ、ずぶ濡れになるほどではなかったし、草津温泉の西の河原で汗を流したので、身体を冷やすこともなかった。

 湿原の花々もひとわたり咲いていたが、それほど多くないとはいうものの、ワタスゲがちょうど見ごろだった。

 帰宅前に畑に寄って、除草少々。

富士浅間神社

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ちょっと可哀そうな大イチョウ
大ケヤキと本殿
シラカシ大木が多い
巨タブ
龍神

 朝から飯能市へ映画を見に出かけたが、前売り券完売とのことで、見ることができなかった。

 残念ではあったが、このような作品に注目が集まっていることは、喜ばしい。
 無為に秩父へ帰るのももったいないので、名栗谷に回って、富士浅間神社に寄り道した。

 富士浅間神社の裏山にタブの巨木がある。
 今日の最高気温は公称38.1度。ここ数日の関東内陸部はおそらく、列島で最も気温が高い。
 時期が時期だけに、暑苦しいのではないかと思ったが、森の中は不思議と涼しいのだった。

 まずは、本殿前にイチョウとケヤキの大木。
 イチョウは、どういう理由からか、剪定されて寸詰まりになっていた。

 本殿で拝礼して、裏山に登る。
 社号が富士浅間神社なのだから、裏山は富士山もしくは浅間山でなくてはならない。

 概ねスギの植林地だが、ところどころにシラカシの大木が点在する。
 タブの巨木も楽しみだが、ここのシラカシ林を見ることができただけでも十分、来た甲斐があった。

 ピークの直下で、タブへの道と山頂への道が分岐する。
 ピークは嫗(うば)ヶ岳というらしく、奥宮が鎮座していた。

 分岐に戻り、少し行くと、巨タブがあった。
 夏草の繁る時期だが、周囲は刈られていて、樹の全貌がよく見える。
 巨大な枝を広げた、凄い樹だった。

 近くに立てられていた説明板には、樹齢約700年とある。
 従って、芽生えたのは鎌倉時代ころということになる。
 植えられたのか、自生したのかはわからないが、伐られずに敬意を持って遇されてきたことは間違いなく、富士浅間神社のご神木という位置づけだったのだろう。

 しばし樹を見て、神社に戻った。
 よく見ると、拝殿のある位置も、巨大な丸石を積んで作られており、わきには、龍をかたどった石碑と、芙蓉の滝という湧き水が流れていた。

 映画を観ることはできなかったが、よいものを見ることができてよかった。

 帰宅後、しばし昼寝して、夕方はいつもの如く、大量の草むしり。

脱エネルギー・脱経済成長

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 マスコミは、問題の焦点をずらす工作をしているのではないかと思われるほど、論点が本質的でない方向に動いている。

 九州電力の副社長が、子会社の従業員に原発再稼働を容認するメールを組織的に送らせたといわれる問題だが、その行為の、一体どこが問題なんだろうか。

 「やらせ」はイケナイという意見もあるが、民間会社が自社の事業に関わる民間人に対し、支援を求めることが、法的に禁じられているわけではない。

 民間会社の中には、特定政党や特定候補に投票するように組織的に依頼しているところだってある。
 こちらの方がよほど問題ではないのか。
 労働組合もしかりである。

 今回の九電メール事件の場合、メールを送った人は、自分個人のパソコンか携帯から送ったと思われる。
 もちろん、それに費消したわずかの電気代は、自腹である。

 数年前、自民党安倍シンゾー内閣が教育基本法「改正」を提起した際におこなった「タウンミーティング」では、参加者・発言者の多くが、動員された現役の校長など管理職教員だったとか、彼らに「謝礼」が支払われていたとか、「改正案は「公共の精神」などの視点が重視されていて共感している。改正をきっかけに思いやりのある社会の実現を目指すべきだ」と述べてくれと指示されていたとか、「セリフの棒読みは避けてください」と念押しがされていたとかの問題があったにもかかわらず、たいした問題にはならなかった。
 こちらは、税金を使った「やらせ」だった。
 当時の報道で今残っているのは、数少ない(例えばこれ)が、こちらの「やらせ」の方がはるかに悪質だ。

 「やらせ」がいいか悪いかという問題は、もっとも重要な問題ではない。
 佐賀県・九州北部を放射能まみれにするリスクを抱え込むか否かという問題が、本質的な問題である。

 近畿の7府県が原発事故に備えて琵琶湖の代替水源確保を検討しているという。
 「もんじゅ」が事故を起こしたら、福島の事故の規模ですまないことを、近畿地方の知事たちは誰ひとりとして、知らないのだろうか。

 もし福井県沖で大地震が起き、「もんじゅ」を含む原発が暴走したら、被害は、水源確保とかのレベルではすまない。

 政治家の中には、自民党から共産党まで、「脱原発」を主張する人がいる。
 「脱」というなら、「脱エネルギー」でなければ、いずれ論理破綻する。

 太陽光を電力に変換する装置の生産に、どれだけの電力が必要か。
 風力発電の際に発生する低周波によって身体に異常をきたしてもいいのか。

 「経済成長」や「(経済的)繁栄」を追求する限り、すなわち、エネルギーを大量に必要とする社会が続く限り、破滅は避けられない。

 今は声高に「脱原発」を叫んでいる共産党でさえ、かつては

安全と放射能汚染防止の保障が充分でない現行の現行の原子力発電計画を全面的に再検討し、自主・民主・公開の原子力三原則をまもり、安全で放射能汚染や環境の悪化をもたらさぬ原子力発電計画をつくり、新エネルギーの一環として原子力の研究、開発をすすめる。(民主連合政府綱領提案 1973)

と述べ、原子力開発を推進していた。
 ここでもキーワードは、「エネルギー」だった。

 エネルギーをなるべく使わない社会、経済成長のいらない社会への転換が、必要なのではないだろうか。

鉢伏山山行記

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扉温泉近くのシラカンバ林
苔むすヒノキ林
テガタチドリ
コウリンカほころぶ
二ツ山の立枯れ帯
センボンイチメガサが出ていた
タガソデソウ
三峰山の稜線


 今日も大量の草むしり。
 草を埋める場所が少なくなってきた。

 鉢伏山山行記を追加。

津金寺

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津金寺仁王
津金寺の巨杉
滋野氏の供養塔(鎌倉時代)
津金寺山門

 ジャガイモ掘りが終わったので、連日、草むしり。
 梅雨からお盆前にかけての時期は、どんなにむしっても、草の伸びるスピードが勝るので、畑は少しずつ草原化していく。

 日没までが勝負だから、できるだけ早く退勤して、今なら7時20分くらいまでひたすら草を取る。
 むしった草を埋めたり、空き地を管理機で耕して草が生えないようにする作業もやっているが、一日あたり、コンポスターにぎっしりくらいの草をとる。

 勝てない戦いを続けているうちに、草の勢いが次第に弱くなり、コオロギが出始める頃には、畑もいくらか、きれいになる。
 これを毎年、繰り返す。

 鉢伏山から帰宅する途中、立科村の津金寺を見学した。

 こちらは、行基が開基したという寺伝を持つ古刹である。
 行基伝説は数多いが、このお寺に由緒があることは明らかなので、なにも行基を持ち出さなくてもよさそうに思う。

 重要なのは、平安〜鎌倉時代に、信濃国小県郡・佐久郡あたりを支配した滋野一族に庇護されながら繁栄した寺であるという点だろう。
 滋野氏の実態はほとんど不明ながら、現在の長野県東部から上州吾妻郡一帯を束ねた豪族であったらしい。
 一族にはのちの真田氏につながる海野氏・祢津氏などがおり、江戸時代になっても、東信濃の支配権を実質的に維持している。

 寺は、「談義所」と呼ばれ、延暦寺同様に天台教義の研究施設としての役割を果たしていたらしい。
 したがって、そのパトロンたる滋野氏は、仏教の教義にも深い関心を持ち、資金提供を惜しまなかったことが想像され、この寺における教義研究の厚さが伺える。

 あまりじっくり見なかったのだが、境内をざっと拝観しただけでも、並々ならぬこのお寺の歴史的な重要さを、感じ取ることができる。
 要するに、「中央」とは無関係のところで、独自の地域的小王権が存在し、戦国の動乱期まで、独自の覇権を維持していたのである。

 上の写真は、山門に安置されている木造の金剛力士像。
 戸隠の九頭竜権現が刻んだという伝説のある、江戸時代の作品。
 力強い作品であるが、当初から未完の仏像だったらしい。

 二番目は、境内にある巨杉。
 延暦寺と同じ系統だというが、真偽のほどは不明。
 すばらしい杉であることは、間違いない。

 三番目は、滋野氏の供養塔。長野県宝である。
 建立されたのは鎌倉時代だが、そのように思えないほど、よく保存されている。
 滋野氏の歴史がもっと明らかになれば、この塔の価値がさらに明確になると思う。

 四番目は、津金寺山門の全景。
 ごらんの通り、茅葺の屋根を持つ。
 おそらくずっと以前からこの姿でここに建っていたのだろうから、それだけでも貴重な建造物だと言える。

原発に寄生する人々

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玄海原発あれこれ

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 玄海原発が実際のところ安全かどうかについては、門外漢なので、それぞれ専門的なサイトを参照されたい。
 ここでは、ここ数日のニュースから、目に止まったものを、備忘録としてとりあげておく。

 産経新聞のIZAは、菅内閣による「ストレステスト」実施方針に対し、岸本英雄玄海町長が「政府内が混乱して情報が錯綜している。きちんと方針を決めてもらわないと困る」「菅直人首相のうちは(原発の再開は)だめじゃないか」と述べたと報じている。

 いうまでもなく、彼は、海江田万里経産相とちょっと会談した際、「大臣の口から国が安全を保証して「これから頑張ってやる」と宣言してもらいたい」と誘導発言した人だ。
 海江田氏は、その発言に対して「事故が起きた場合、住民を守るということについては国が後押しし、責任持ってやっていく。最終的には、私が責任を持つ」と応じ、町として、玄海原発再開に同意するという流れを引き出したのだった。

 都会民には理解しがたいことだろうが、原発は熱心に誘致しなければ、そう簡単に作ってはもらえない。
 福島第一原発も、地元大熊町による必死の誘致のタマモノだった。
 こちらのサイトには、1963年当時、測量を担当した東電社員が逗留していた宿に、大熊町長が四斗樽を持って現れ、、「陣中見舞に酒を持ってきました。私は東電原子力発電所に町の発展を祈念して生命をかけて誘致している」と述べた事実を記している。
 繰り返すが、原発は、命がけというほどの決意で取り組まねば、誘致できないのだ。

 大熊町長・玄海町長の言動が理解できない人は、日本列島の農山漁村がどのような状況に置かれているか、ちっともわかっていない都会民くらいだろう。
 原発を動かせば、カネが落ち、仕事がやってきて、町が潤うのである。

 問題は、どんな具合にカネが動くかである。
 西日本新聞は、この記事で、「玄海原発1号機が運転開始した1975年度から10年度までに、玄海町が受けた電源立地地域対策交付金や核燃料サイクル補助金、広報・安全交付金などの「電源3法交付金」は、総額約267億円に上る」と記している。そして同じ記事で、九州電力玄海原発がある佐賀県玄海町の岸本英雄町長(57)の実弟が経営する建設会社「岸本組」が、町長就任の2006年8月以降の4年8カ月間で、電源立地地域対策交付金などの"原発マネー"を財源に使った町発注工事と、九電発注の玄海原発関連工事を少なくとも総額約17億円分受注し、町長自身も主要株主で株式の売却益や配当金として約1千万円を得ていたことが、西日本新聞の調べで分かったとも書いてある。

 佐賀県知事も似たようなものだ。
 「安全だ」と言う海江田氏の太鼓判に安心していたらストレステストをする話が出てきて困っている古川康知事は、「一体、何を信じたらいいのか」と嘆いてみせた。
 佐賀県民に対し責任を持つならば、誰かの太鼓判を盲目的に信じるのではなく、自ら安全基準を作って見せるべきではなかろうか。

 と思っていたら、玄海原発所長ら、佐賀知事に個人献金 4年で42万円という記事が出てきた。
 1年に10万円ほどのカネをもらって、佐賀県全体が壊滅するほどのリスクを県民に負わせることになる。

 これが原発の構造なのである。

人為と自然(じねん)

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ヒノキ奇木
緑濃いカラマツ林


 暑い日だったが、午前中ずっと山林作業。

 この時期だから、ヒノキ林の下刈りをやっていた。
 公称最高気温は36.8度だったから、木綿の作業着を腕まくりしたいところだが、下刈りにハチやアブはつきものだ。
 我慢できずに腕をまくったとたん、アブに吸血された。

 退勤後、畑で、ジャガイモ跡地の耕耘と草むしり。

 写真は、鉢伏山登山道の風景。

 上のヒノキは、根上がりの奇木。
 かかり木になった倒木に芽生えて、そのまま大きくなったのだろうか。

 カラマツ林は、何の変哲もないが、人の手の入った森の典型的な風景ではないかと思う。
 すべてがこんな森ではつまらないが、こんな森もけっこう好きなのである。

鉢伏山

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鉢伏山あたりから二ツ山を望む


 土曜日までみっちり働いて、ジャガイモも掘り上げたので、今日は遊び。

 広い信州のちょうど中央部に、霧ヶ峰から美ヶ原にかけての広大な高原地帯がある。
 その一角が、鉢伏山から高ボッチに至る、標高1600〜1900メートルほどのなだらかな山稜である。

 今日は、扉峠に自動車をとめて自転車に乗り換え、扉温泉まで走り下った後、今度は徒歩で鉢伏山に登り、二ツ山・三峰山と峰をつないで、扉峠に戻るというロングコースを周回した。

 ほとんど休まず7時間ほど歩き続けたので、さすがにひどく疲れた。
 扉温泉で汗を流したあとは、あまり道草せずに帰宅した。

 朝の早いうちはよく晴れていたのだが、稜線に上るころには雲がわき、北アルプスは全く見えなくなってしまった。
 雷の音が聞こえていたが、雷雨・雷鳴までになる前に下山することができた。

 写真は、二ツ山手前の様子。
 遠望は八ヶ岳連峰だが、夏雲に隠れてしまっている。

ペコロス

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小さくて可愛らしい
ペコロスのスープ


 秋インゲンの種まき。
 去年は春に作った「大丸うずら」を今年は、この時期にジャガイモ跡地にまいた。

 ジャガイモ掘りと草むしりは、いつもどおり。
 ジャガイモの方は、いくらか先が見えてきた。

 読書ノートと山の花讃歌のカテゴリ別エントリーリストのテンプレート修正を完了。

 写真は、ペコロス
 小タマネギである。
 食べやすいので、用途は広いが、少々作っても、すぐに食べつくしてしまう。

 種は1袋250円くらいだが、うまくできても3日くらいで食べてしまうので、コストパフォーマンスが悪い。

 毎日掘っているジャガイモだが、本日、幸便に託して東北におくった。
 津波や原発事故の被害を受けられた農業者は、さぞ力を落としておられるだろう。
 こんなのよりもっとうまい芋を作ってやるという気持ちになってもらえれば、うれしい。

終日除草

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キスゲの季節
グンバイヅル
イチヤクソウ咲く
高原野菜畑と浅間隠山を望む


 休みをとって、終日、農作業。
 午前から日没まで畑にいた。

 本日も、草むしりと芋掘り。
 陸稲まわりの草をとって、スタールビーとノーザンルビーを掘った。

 読書ノートのテンプレートを少々いじくった。
 デフォルトでは、古いエントリーが表示されないので、ページを分割した上で、全エントリーを表示できるようにしたのたが、余計なテキストも出力されている。
 今後、修正の必要あり。

 写真は、村上山で撮ったもの。

タイサンボク

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タイサンボク


 またも早引けして、たまった農作業をこなした。

 いんげん豆の畝にマルチかけ。
 芋掘りと除草。
 ジャガイモはまだずいぶん残っているのだが、草取りをしないと、他の作物が衰弱してしまう。

 今日は、陸稲畑の草取りにかかったのだが、草に覆われたために、梅雨の間中、陸稲はまったく伸びていない。

 家人が、里芋の畝間に防草シートを敷いて、根際に麦わらをかけてくれた。
 里芋はこれで、やるべきことはほぼ、終了。

 ラッキョウは、10キロとれたそうだ。

 写真は、本庄の金鑚神社で見たタイサンボクの花。
 堂々たるものである。

ニンニクの花

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 1時間の休みをもらって、農作業。

 ラッキョウ掘りをようやく終了。

 除草少々。

 ジャガイモ跡地の一部とラッキョウ跡地を耕耘。
 ジャガイモ跡地にラッキョウとインゲン予定地のうね立て。

 西瓜に追肥。

 掘り残したジャンボニンニクの花が咲いた。

 『草山の語る近世』『原発のウソ』の読書ノートを追加。

 『原発のウソ』は、たいへんやさしく書かれた原発についての概説書である。一読をおすすめする。
 著者の小出裕章氏の語りが、YouTubeに多数、アップされている。これを聞くだけでも、いい勉強になる。

森聞き

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金鑚神社の大クス


 朝、集落による国道の道普請。

 このあたりでは、国道の除草や清掃は、役場の指示により、最寄集落が行っている。
 人口の多い市街地では予算措置がされて、業者さんが道路清掃を行っているのだが、人のあまり住んでいないところに予算はつけられないから、自弁でやりなさいということのようだ。

 たしかに、人が少ないから、なかなかはかどらず、炎天下、2時間ほどの仕事になる。
 草むしりしている高齢の地元民のわきを、爆音を響かせて、バイクが何台も通りすぎていく。

 お昼に小麦の脱穀。
 コンバインなどないから、kurooさんの山里の記憶に出てくるものを、使っている。

 午後、急いで、映画を見に行った。
 本庄市の小さなシアターにかかっていた、この作品
 「山里の記憶」を高校生が聞くという感じと思えばよいと思う。

 じつは、この聞き書きに毎年、身近な若者たちが参加している。
 今年も、ごく親しい高校2年生が、夏休みに出かけることになっている。

 今どきの高校生にとって、「種を残すために焼畑をする」とか「林業者は自由人だ」などの哲学的な言葉はもちろん、理解できないだろう。
 彼ら・彼女らは、取材を通じて何を得たとも、学んだとも、明確な言葉では語っていなかった。
 おそらく、ただただ、圧倒されていたのだろう。
 労働のリアルな現実に。

 働くとはどういうことなのか、何年かたって、思い出すのかもしれない。

 シアターに歩く途中、金鑚神社の大クスに目を惹かれた。
 上映まで時間が少々あったおかげで、いいものを見ることができてよかった。

 帰宅前に、畑に寄って、農作業。
 ラッキョウ掘り。
 キュウリやミニトマトの追肥。

村上山の花

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キバナノヤマオダマキ
サラサドウダン満開

 雨は朝のうちだけであがったので、ほぼ終日、農作業。

 まずは、除草と芋掘り。
 芋は本日も、スタールビーの続き。

 里芋の追肥と土寄せ。
 ここ数日の懸案が片づいてよかった。

 ペコロスの片付けとさつまいもの第二うね立て。

 ラッキョウ掘り。

 夕方から集落の祭礼の相談。

 写真は、村上山の花。

村上山

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レンゲツツジの道


 休みをもらって、朝から鹿沢温泉近くの村上山を散歩してきた。

 もう少し高山的雰囲気の山かと思っていたのだが、ほぼ山頂まで樹林に覆われていて、とても蒸し暑かった。
 とはいえ、カラマツの林床に咲くレンゲツツジはとてもみごとで、行った甲斐があった。

 東〜北が伐開されているのだが、遠望は得られず、浅間山や根子岳あたりも見えなかった。

 午後には帰宅して身体休め。
 夜には職場の小宴会に出かけるので、本日の農作業は休み。
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