他人を苦しめ、他人の居場所を奪うことによって報酬を得ている輩がいる。
それは埼玉県教育委員会の役人たちだ。
埼玉asahi comによると、埼玉県ではまたも定時制3高校を「統合」(事実上の廃止)して、パレットスクールという知識の切り売り「学校」を作る計画を発表した。
それに対し、高校生が抵抗しようとしている。
生徒会長の4年生斎藤裕詞さん(27)によると、生徒は5月29日、渡辺博校長から、同校定時制が熊谷女子、深谷商の定時制と統合され、昼夜に開講する定時制「パレットスクール」になると説明を受けた。生徒会が中心となり、全校生徒が署名したほか、6月下旬から街頭でも呼びかけたという。
斎藤さんは「パレットスクールの授業は単位制なので、クラスがバラバラに行動し、生徒の心のよりどころがない」、副会長の塚越亨さん(28)も「車やバイクで通学できて、服装や髪形も自由。仕事のある生徒や、不登校だった生徒を受け入れる校風が失われてほしくない」と語った。
今の若者が最も必要としているのは、この青年が言うとおり、「心のよりどころ」や「自由」やあるがままの「生徒を受け入れる校風」ではないか。
残念ながら、今の全日制高校にはそれだけの度量の広さは、存在しない。
だからこそ、全日制高校で挫折し、傷つき、大人や社会に対する不信感を持ってしまった若者をきっちり受け止め、基本的知識とともに共感力をはじめとする社会的な人格形成を援助できる定時制高校が、教育を受ける機会を保障する最後の砦として、どうしても必要なのだ。
同校の生徒と卒業生らは12日、廃校に反対する6529人分の署名を持って県庁を訪ねたが、同局は「計画案が13日に教育委員会で協議され、公表される前なので受け取れない」と署名の受け取りを拒んだ。
「公表される前なので受け取れない」とは笑わせる。
あとになれば、教育委員会で一度決定したことは取り消せないというくせに。
埼玉県教育委員会ほど恥知らずな役所は見たことがない。
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