摩耶山周回

【年月日】

2020年6月27日
【同行者】 単独
【タイム】

越沢登山口(8:39)−仙人が岩屋分岐(9:38)−小休止(10:09-10:14)−
−摩耶山(10:47)−倉沢分岐(10:53)−摩耶山避難小屋(11:20-11:43)
−越沢登山口(12:52)

【地形図】 木野俣 ルート地図(マウスホイールまたは左下のズームで拡大・縮小)

 前夜9時半くらいに家を出て、休み休み走り、越沢登山口に8時過ぎに着いた。
 ヒルが出るという情報はなかったが、念のため新調したスパッツをつけ、ヤマビルファイターをいくらか噴霧した。

 よく太ったスギ林から沢沿いの道に出る。
 サワグルミの畦畔林だが、栃の巨木が目を引いた。
 エゾアジサイがスカイブルーの花を咲かせ、シモツケソウのピンクもよく目立つ。

 すぐに渡渉点でハシゴを渡した橋がかかる。
 目の下の渓は小さな落ち込みと瀬を連続させた、なかなかの美渓で、竿を振りたくなってしまう。

エゾアジサイ(大きな写真)
弁財天の滝(大きな写真)

 小浜の茶屋跡でルートは二分する。
 ここは左。
 渓相はますます美しく、ほどなく弁天の滝。

 15メートルほどの二段の直瀑だが、淵は浅い。
 左俣にもいい滝がかかっていた。

 ここは正面の垂直ハシゴで尾根にとりつく。
 ぐらぐらしていたら登れたものではないが、ボルトでしっかり固定されていたので、安心して登ることができた。

 地形図を見て覚悟してはいたが、かなりの急登だ。
 尾根はブナ林で、原生林。
 いいブナがたくさん生えていた。

岩峰(大きな写真)
ブナ(大きな写真)

 1時間半ほど登ったところで、我慢できず小休止。
 水分とエネルギーを補給した。
 天気はあまりよくないが、雨が降りそうではなかった。

 標高差にしてさらに300メートルの登りでようやく頂稜。
 山頂はすぐだった。

 雲が多く遠望はきかなかったが、晴れていればなかなかの展望だったと思われる。
 とりあえずすぐ目の前の鑓ヶ岳・鉾ヶ岳の岩峰が凄まじかった。

 西風が強く、寒かったので、ここでは休まず先へ進んだ。

ブナ(大きな写真)
キナラタケ(大きな写真)

 急なところもあるが、登ってきた中尾根に比べれば、はるかに穏やかな尾根だった。
 ちょっと風情に欠けるコンクリート製の厩山神社や六地蔵を見て、尾根が広がったところに摩耶山避難小屋。
 小屋前に大きなブナがそびえ、中を覗くと、定員は3人と見えた。

 ここで大休止。

 尾根を直進する道は広くてよく踏まれていたが、七ツ滝経由の道はかなりヤブっぽかった。
 とはいえ、通行禁止の表示などはなかったので、下山は七ツ滝経由の道を選んだ。
 ササの深いところは刈ってあったので、滑りやすい急下降ではあったが、特に問題なく下っていった。
 しかし、沢の音が近くなってきたあたりから、小枝やロープにすがらなければ下れないほどの下りとなった。
 七ツ滝を鑑賞してみたかったのだが、ちょっと下れそうなところがなく、滝の音を聞いただけだった。

トチ(大きな写真)
アカタテハ(大きな写真)

 七ツ滝からトラバースで一般コースに戻る。
 小沢を二度渡るのだが、ここも快適とはいい難かった。

 一般コースに戻ると歩きやすい道になる。
 スタートが早かったので、まずまずいい時間に下山することができた。