岩木山周回

【年月日】

2019年9月30日
【同行者】 単独
【タイム】

百沢スキー場(7:42)−焼止りヒュッテ(9:34-9:40)−錫杖清水(10:22-10:26)
−鳳鳴ヒュッテ(10:50-11:16)−岩木山(11:37-11:40)−嶽温泉バス停(14:00)

【地形図】 枯木平 岩木山 ルート地図(マウスホイールまたは左下のズームで拡大・縮小)

 まずまずいい天気で、秀麗な岩木山が正面に大きい。
 百沢スキー場の駐車場から山へ入る。

 ミズナラを中心とする雑木林はまだ、全く紅葉していない。
 きのこも花も見当たらない。

岩木山(大きな写真)
ナラタケ(大きな写真)

 足元にナラタケが一株。
 オヤマリンドウも一株。
 上部に行けばたくさん咲いてるだろうと思いきや、オヤマリンドウはこの一株しか見なかった。

焼止りヒュッテ
森林限界を抜ける(大きな写真)

 傾斜はさほどきつくない。
 七曲・カラスの休場・鼻コクリ・姥石などの地点を過ぎ、やや傾斜が出てくると、樹高が低くなってきて登山道が明るく感じられるようになる。

 そろそろ疲れを感じるころ、ようやくトラバース道となり、焼止りヒュッテに着く。
 2時間登ってきたので、ここで小休止。
 小屋は古いが泊まれる状態だった。

 ここからしばらく、傾斜した岩の上を歩く。
 これはかつての溶岩流のあとなのか。
 焼止りの地名は、そのような考えからつけられたのかもしれない。

ヤマハハコ(大きな写真)
ヒメアカタテハ(大きな写真)

 沢状地形ながら水流はなかったのだが、登っていくと流れが出てくる。
 この水は伏流したのち、山麓で温泉として湧出するのだろう。

 森林限界を越え、草原状となっても水流は続く。
 水源の錫杖清水で水を補給。
 天気もよく、夏山のように暑い日だったので、やや多めに水を汲んだ。

 主稜線直下の種蒔苗代まではすぐだった。
 火山らしく岩塔をまとい、紅葉の始まった主峰は豪快な眺めだった。

 尾根に上がると、おおぜいのハイカーが歩いていて、びっくりする。
 お腹が空いたので、鳳鳴ヒュッテで大休止。

種蒔苗代(大きな写真)
鳳鳴ヒュッテ

 ここからは岩ゴロの急登となる。
 朝早くにはよく晴れていたのだが、いくらかもやってきて、白神あたりは見えなくなってきた。
 これはちと残念。
 山頂からはネマガリタケの緑に灌木の紅葉がよいコントラストだった。

津軽平野を見る(大きな写真)
鳥の海(大きな写真)

 鳳鳴ヒュッテに戻り、鳥ノ海のへりを回る。
 もうずいぶん風化したはずだが、凄まじい噴火口だった。
 地形図には水が溜まっているように記されているが、水はない。

 地形図で下山ルートを調べると、いったん八合目に下らねばならないようなので、道標に従って下山道に入る。
 ここでは誰にも会わなかったから、山頂付近にいた大量のハイカーはほぼすべて、リフトで九合目まで登ってきたのだろう。

 八合目に下山道の道標は見当たらなかったから、リフト乗り場の人に教えてもらった。
 こちらは灌木帯の中の緩やかな下りで、道もきれいに刈り払いしてあった。

 傾斜が一段と緩むと、ブナ林となる。
 百沢コースにはブナがなかったのだが、伐られてしまったのだろうか。
 原生林と思えるような大木はさほど見なかったが、十分立派なブナの森だった。

岩木山神社(大きな写真)
百沢温泉

 降り立った嶽温泉からタクシーに来てもらい、百沢スキー場に戻った。(2280円)

 まだ早い時間だったので、岩木山神社にお参りし、百沢温泉で汗を流した。
 岩木山神社の赤い門はとても立派で、ここもおそらく修験寺院だったのだろう。

 百沢温泉はさほど期待していなかったのだが、非常に泉質のよい、いい温泉だった。