抱返神社から小影山

【年月日】

2008年9月14日
【同行者】 単独
【タイム】

抱返神社(7:45)−小影山(9:01)−抱返神社(11:00)

【地形図】 抱返渓谷   ルート地図

ウスムラサキホウキタケ(大きな写真)
巨ミズナラ(大きな写真)

 小影山のブナ林については、ネットで調べて興味を持っていた。
 ところが、二万五千図に破線も書いてないし、現地には登山道の表示もなかった。

 抱返渓谷の駐車場に自動車を止めて、とりあえず、遊歩道を少し歩いてみたが、こちらから山にとりつくのは無理そうだったので、発電所の吐き出し水路の橋を渡って発電施設方面に向かうらしい階段を登ってみた。

 刈り払いされた広い道を少し行くと、立入禁止の札の立つ発電施設。
 導水管のわきを急登していくと、整備された道が終わり、雑木林の踏みあとに入る。

 真夏のように暑い日だったので、長袖シャツを着ていくのは苦痛だったが、アカマツまじりの雑木林にはヤマウルシの若木が生えており、ヤブ蚊もいたので、汗だくになって登っていった。

 きのこの姿もまばらで、オニイグチモドキ・ドクベニタケ・ドクツルタケ・カバイロツルタケなどがちらほら出ていた。
 その中で、ウスムラサキホウキタケの立派なのが二つ、出ていたのが目を引いた。

 尾根の上に上がっても平凡な雑木林が続き、すぐ上にブナ原生林があるなど思えない雰囲気だった。
 頂上台地の一角に出ると、伐採あとの草ヤブに突入。
 このヤブは、送電鉄塔に沿って切り開かれた防火帯で、真ん中にしっかりした道がついていた。

アカカバイロタケ(大きな写真)
巨ブナ(大きな写真)

 ワラビの多い道を少し行くと、頂上方面へ向かう、これまた立派な道。
 この道の入口には、ブナの大木があって、ここからがブナ林になるのだった。

 少し行くと、左にミズナラの大木があり、右にか細い踏みあとを見る。
 頂上に行くのはこの踏みあとだった。

 ブナの大木を見ながらほんの少しで、頂上三角点。
 周囲は密ヤブで、展望は皆無。
 ここから巨ブナを探さなければならない。

 尾根を行く踏みあとがあるので、それを行く。
 一帯には、ブナ・ミズナラの大木が林立するが、ヤブが密生しており、それらしき巨ブナを見つけるのは、容易なことではないと思った。

 大木は多いが、ブナよりミズナラに立派な樹が多いように感じた。
 踏みあとを行くと、足元近くでスズメバチの羽音が聞こえたがハチの姿は見えず。
 危険を感じたので、そこを迂回してさらに進んだ。

クリの大木
ミヤマシキミ

 マスタケやアカカバイロタケも出ているヤブをしばらく彷徨し、ちょっと広くなったところで目的のブナを見つけた。
 日本第二のブナだと書いてあるサイトもあるが、主幹が2本に分かれており、すぐに細まるので、さほどの巨ブナという印象はないが、立派な樹であることは間違いない。

 クリの大木やミズナラの大木を鑑賞したあと、来た道を戻った。

カシワバハグマ(大きな写真)
小影山