富士山の展望
−足柄峠から矢倉岳−

【年月日】

2023年11月16日
【同行者】 単独
【タイム】

地蔵堂バス停(9:29)−足柄城址(10:27-11:01)−清水越(12:04)
−矢倉岳(12:23-12:36)−矢倉沢バス停(13:36)

【地形図】 御殿場 関本 駿河小山 山北  ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小)

 電車を使って山に行くのは2020年の明星ヶ岳以来だった。
 新コロ7回目とインフルのワクチンを打ったので、多少はましかなと思い、矢倉岳に出かけた。

 東飯能駅で八高線に乗ろうとしたら、すぐ前の人がドア閉めボタンを押した。
 身体がドアにはさまって身動きできなくなったのだが、ワンマン電車の運転士さんは発車しますとか言ってて、驚いた。
 必死に暴れてどうにかドアから脱出したら、おれの前で閉めるボタンを押した人は、知らん顔して座っていた。
 とりあえず、怪我なく電車に乗れた。
 前途多難な滑り出しだった。

 町田駅で小田急線に首尾よく乗り換えたのだが、ホームに上ったら、行き先がさまざまで、小田急の路線に不案内なおれは、どの電車に乗ればいいのか、わからなくなった。
 目の前に立っていた駅員さんに尋ねたら、こっちのホームの次の次の急行に乗ってくださいとわかりやすく教えてくれた。小田急の駅員さんは神だ。

 久しぶりに新松田駅を降りて、地蔵堂に行くバスの乗り方をそれらしきバスの運転手さんに尋ねたのだが、時刻表を見て自分で調べてくださいと言われた。
 時刻表の字が小さくて見えんのだよ。
 ここでモタモタしてる間に時間が過ぎて、登山口に着いたのは、自宅を出てから約6時間後だった。

聖天堂
富士山

 バスを降りたハイカーからどっちへ行けばいいのか尋ねられたが、その人がどこへ行きたいのかわからないので、返答に窮した。
 おれは、足柄峠への車道を行ったのだが、こちらへ来た人は一人もいなかった。

 車道をしばらく行くと、「足柄古道」という道標があり、車道を絡みながら登る山道が出てくるので、そちらを歩く。
 尾根に出るとまた車道で、足柄関あとの前に聖天堂。

 そのわきの小道を登っていくと、足柄城址で西から北にかけての展望が広がる。
 すぐそばまで自動車で来ることができるので、カメラを持った人が次々にやってくる。
 富士山が正面に見えるベンチで大休止。

愛鷹連峰
檜洞丸と蛭ヶ岳

 矢倉岳へは、車道を北へしばらく行って、山道に入る。
 サザンカがちょうど見ごろだった。
 樹林帯はここまで、ほとんどヒノキ林。

 樹林の切れ目から大室山・檜洞丸・蛭ヶ岳などが見える。
 急な登降もなく穏やかな尾根を行くと清水越で、いくつかの道が分かれる。

 ここから矢倉岳への登りになる。
 矢倉岳は南側が大きく開けたピークで、箱根が目の前だ。
 眼下には、小田原の市街と相模湾。

大室山
蘇我丘陵と相模湾

 ここでしばしティータイム。
 中高年パーティがにぎやかだったので、早々に退散。

 ここからはけっこう急な下り。
 雑木林なので気持ちがよい。
 リンドウが一輪、咲いていた。
 紅葉にはまだ早いかも。

 ジグザグを切るようになるとしばしで、コンクリ道。
 放棄されたお茶畑やよく管理されたお茶畑があらわれる。

 もみじ山という道標があったので寄ってみたが、紅葉はきれいでなかった。

リンドウ
矢倉沢のお茶畑

 矢倉沢のバス停に着いたのは、バスが出た3分ほどあとだった。
 ここで一時間近く次のバスを待っていると寒くなった。