花粉飛ぶ丹沢
− シダンゴ山から檜岳 −

【年月日】

2019年3月2日
【同行者】 単独
【タイム】

寄バス停(9:02)−シダンゴ山(10:08-10:40)−檜岳(13:19-13:29)
−雨山峠(14:25-14:34)−林道終点(15:45-14:52)−寄バス停(16:32)

【地形図】 大山 山北 秦野 中川  ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小)

 いささかロングコースなので、土曜日に出かけた。

 寄でバスを降りたハイカーが数人いたが、身支度をしていたら、誰もいなくなった。
 橋を渡って、大寺集落の中を行く。

大寺上部の茶畑(大きな写真)
バラ線の防獣柵(大きな写真)

 集落上部にはきれいなお茶畑があって、ここはお茶の里なのだと知れた。

 車道は急傾斜のコンクリ道になり、防獣柵から山道に入った。

 暗いスギ林を行ってピークに続く尾根に取りつき、急登しばしでシダンゴ山に着いた。
 登りだしたときにはよく晴れていると思ったのだが、ここに着いてみると、ずいぶん曇ってしまっており、特に西側はまったく見えない状態だった。

 ともかくここで大休止。
 西へ向かって少し下ると舗装された林道で、目の前のヒノキ林のピークは、ずいぶん高い。
 林道を行っても時間的には変わらなそうなので、ここは直進してピークを越える。

 尾根に上がってしまえば傾斜はさほどでなく、ダルマ坂ノ頭と記された道標のあるピークを越える。
 登山口に設置してある案内図には「頭」に「かしら」と振りがなが振ってあった。

 同じ看板を何か所かで見たが、丹沢では最近、「頭」を「かしら」と読むようになったのだろうか。
 人体における最高点は「あたま」なんだがな。

ブナ林(大きな写真)
ブナ林(大きな写真)

 高松山の分岐を北に折れ、急降下すると林道。
 三叉路から急登すると、地図上の秦野峠で、日影山分岐の小さな道標がある。

 ここは地形がちょっと複雑で、いったん東側の沢(水なし)まで下ってもとの尾根へ登り返す。
 ここからの登りはきつい。

 200メートルほど登ると傾斜が緩んでホッとするが、伊勢沢ノ頭へまた急登。
 背後の低山は特徴が少なく、登ってきたルートがどこなのかも、よく考えなければわからない。
 ほとんどヒノキと杉の植林ばかりで、鼻がムズムズしてきて、昨年の高松山もそうだったと思いだした。

 シダンゴ山から3時間近く歩いてきたのでいささか疲れたが、とりあえず檜岳まで行こうと、歩き続けた。
 このあたりはブナ林で、風情もまずまずよかった。

 檜岳で小休止。
 ここまで4時間かかって行程の約半分しか来ていないから、やっぱり長いコースなのだ。
 鍋割山と塔ノ岳だと思われる山が見えたが、ちょっと自信がない。

ブナ林(大きな写真)
河津桜(大きな写真)

 ここからは歩程が進む。
 雨山を過ぎ、雨山峠へ急降下。
 時間はまだあるので、峠のベンチで小休止。
 この時間になって雨山方面へ登っていこうとする人がいて、驚いた。

 ここからはよく踏まれた道を下るだけかと思いきや、下り始めはかこう岩の崩れた沢の詰めで、道型はない。
 岩がいかにも脆そうで、いい感じでない。

 道のあるところからは、淡々と下るのだが、やっぱり長い。
 林道終点までまた1時間かかった。

 4時台のバスに間に合いそうなので、ベンチでまたお茶飲み。
 冬の間、水は1.5リットルで余るのだが、この日は全部飲み尽くした。

 寄バス停近くでは、河津桜がちょうど満開だった。